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最終更新日:
2022年11月25日

市長定例記者会見(令和4年11月25日)

【(仮称)静岡市海洋・地球総合ミュージアム落札者決定等について】

『「世界に輝く静岡」の実現』という目標を達成するため、第3次総合計画に基づき、5大構想を着々と進めてまいりました。5大構想の1つである「歴史文化の拠点づくり」においては、静岡市歴史博物館の整備を進め、来年1月にグランドオープンを迎えます。そして、「みなとまちしみず」を輝かせるための構想が「海洋文化の拠点づくり」であり、その象徴的な事業が「静岡市海洋・地球総合ミュージアム」です。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により一時停止を余儀なくされましたが、令和8年4月のオープンを目指し、今年度リスタートを切りました。
この海洋・地球総合ミュージアムは、「国際海洋文化都市としてのブランド化」、「国際的な集客と賑わい創出」「海洋分野を拓く研究・教育促進」「海洋産業の振興と経済波及」という4つの役割を果たすミッションを負っています。この4つの役割を果たすことのできる、海洋・地球総合ミュージアムを整備・運営する事業者の公募を5月31日から開始、10月24日までに事業提案書が提出され、このたび、学識経験者等による審査会、庁内での業者選定委員会を経て、落札者が決定いたしました。
落札者は、「株式会社乃村工藝社」を代表企業とする9者で構成された事業者グループです。それぞれの専門分野を持った企業と、水族飼育を担う東海大学、最新の海洋研究の成果の提供などをお願いする文部科学省所管の国立研究開発法人 海洋研究開発機構、略称JAMSTECと相互に連携して、設計・建設までの3年、その後の維持管理・運営の15年、合計18年間の事業を担っていただきます。

事業者グループの示す理念は、「駿河湾とつながるみんなのキャンパス」です。この理念のもと、駿河湾とつながる多様な生命や人々との出会いを通じて、地球環境と海洋、そして人とのつながりを探求する楽しさを伝える取組をこの海洋・地球総合ミュージアムで行っていきます。
水族館機能と博物館機能を持ったハイブリットの施設であるだけでなく、地域の子どもたちや学生、研究者、観光客をはじめとするここを訪れる全ての人たちが学びを、驚きを通してつながり合い、その人々の繋がりが「みなとまちしみず」のさらなる魅力となり、さらに、その魅力が求心力となり、日本中、世界中から人々が集まる清水にしたい、全ての人に開かれたキャンパスのような場所にしたい、そんな願いが込められています。

日の出地区は清水港発祥の地であり、その日の出ふ頭は、国際クルーズ船が寄港し、周辺の観光資源とも連携しながら、市民や観光客の賑わいの拠点となるエリアとして、整備を進めていきます。
敷地北側に位置するエスパルスドリームプラザや国際クルーズ船などの発着場である清水マリンターミナルとの間に、あえて大きな芝生広場を設け、ここを訪れる人が思い思いの時間を過ごせる自由度の高い空間に整備していきます。

このクジラに見覚えがある方もいるのではないでしょうか。地元の皆さんには思い出深い、東海大学海洋科学博物館所蔵のピグミーシロナガスクジラの骨格標本です。芝生広場から繋がるようにして、エントランス全体をい、駿河湾を表現する予定で、駿河湾の特徴の一つである段々畑のように浅瀬がつながる地形「石花海(せのうみ)」を出現させ、その上をこのクジラが悠々と泳ぎます。
このエントランスを訪れた方が、あたかも駿河湾の石花海を舞台に、クジラと戯れているかのような風景を生み出す提案となっています。
建物は、5階建てで延床面積はおよそ8,500m2、主な展示エリアは2階と4階になります。3階には、書物や標本などを手に取って調べものをしたり、寛いだりできるライブラリー・ギャラリースペースがあります。また、5階は富士山や駿河湾を一望できる展望エリアとなります。2階と4階の展示エリアは「集う」、「出会い・探求する」、「発信する」の3つのエリアで構成され、それぞれを回遊できるように計画されています。そして、2階の導入エントランスを進むと着く「集うエリア」には、海洋・地球総合ミュージアムの大きな目玉である「沖合大水槽」があります。

今回の提案の核であるこの巨大な水槽は、水量1,700トンと、国内ベスト5に入る大きさを誇り、訪れる人は駿河湾沖合を回遊する外洋性のサメをはじめとしたダイナミックな海洋生物に出会うことができ、研究という面でも、大型魚種の飼育など様々な魚種の飼育にもチャレンジできる大型水槽です。
この沖合大水槽を、海洋・地球総合ミュージアムをより多くの皆さんに訪れていただける施設にしていくためのシンボルにしていきたいと考えています。

海洋・地球総合ミュージアムの博物館機能を担うのが、4階「出会い・探求するエリア」の中央に位置する「海洋と地球のディスカバリーラボ」です。
このラボでは、固定的な展示をするのではなく、年を追うごとに展示内容を進化させ、その展示内容を説明するコミュニケーターを常時配置することで、人を通じて、清水の土地や駿河湾の海に関わる文化・歴史、そして人々の暮らしなどを伝えていきます。
さらに、研究者やスタッフの手によって撮影されたフィールドワークの映像をすぐに投影できるような汎用性の高い映像システムの導入も計画されており、研究者やスタッフが生で解説することで、来館者があたかもフィールドワークに同行したような臨場感や研究の楽しさが伝わる体験が提供されます。
さらに、沖合大水槽の上部や飼育員の作業スペースなどを「見せる・参加できる」バックヤードとして、公開することを計画しています。
来館される皆さんが、バックヤードで飼育員や研究者と交流できる体験プログラムなどを通じて、海洋文化への多様な気づきや発見・好奇心の喚起につなげ、将来、子どもたちがこういう風になりたいと思えるような海を科学する、海に興味を持つ人材の育成に貢献したいと考えています。

「国際海洋文化都市」の実現を目指し、駿河湾をテーマに東海大学やJAMSTECとも連携しながら、水族館機能と博物館機能を融合させた、世界水準のミュージアムを整備するための準備を進めてきました。
今回の提案は、来館者と飼育員・研究者の交流や1,700tの大水槽の設置など、事業者グループの様々な創意工夫や運営・維持管理を見据えた効率化などの手法が取り入れられており、教育や研究といった公益性と施設運営を継続するといった事業性が両立した、公民双方にメリットがある提案であると評価しております。
今後は、まずは、落札者との契約について、来年2月の市議会定例会にお諮りし、水族飼育を担っていただく東海大学とも協議を重ねながら、令和8年4月のオープンに向けて取り組んでまいります。

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