平成18年度 第5回 静岡市市民自治推進審議会 会議録 印刷用ページ

最終更新日:
2015年3月26日

平成18年度 第5回 静岡市市民自治推進審議会 会議録

 

 

1 開催日時  平成181031)10:0012:00

 

2 開催場所  静岡市役所 本館3 1委員会室

 

3 出席者  【委員】

小野寺委員、木村委員、坂野委員、佐野委員、田中委員、日詰委員

前山委員、守屋委員

        〔欠席〕

        祖父江委員 森委員

       【市側】

       (事務局)

        加藤都市経営課長、大石参事、野田主査、古荘主査、鈴木主査

       (市民参画推進条例庁内プロジェクトチーム)

        宮城島主査

 

4 開 会   事務局(加藤課長)

         9月1日に当審議会からいただいた答申を受けて事務局で作成した中間案の説明とタウンミーティングの進め方についてご審議いただきたいと思います。

 

5 議 事

日詰会長     では、さっそく議事1の「(仮称)静岡市市民参画推進条例中間案」について、事務局より説明願います。

 

事務局(大石)    議事1について、中間案及び資料1-1~1-5に基づき説明

        

日詰会長     それでは、今の説明に対しご意見はありますか。

木村委員     確認ですが、当条例は「です・ます」調が採用されるということでしょうか。

        他の条例についても、市民に提示する段階では「です・ます」調であったものが多いでしょうか。

事務局(加藤)  パブリックコメントにかける時点では「です・ます」調ですが、最終的に条例化する際には条文形式となり、「です・ます」調の採用は本市においてはまだ難しいと思われます。

         本年度、市民活動促進条例と福祉基本条例についてパブリックコメントをかけますが、当条例と同様に、市民の方により分かりやすいよう「です・ます」調での提示になると思います。

木村委員     提示されたものがそのまま条例になると勘違いする市民もいるのではないでしょうか。条例化される際は「である」調になると分かるのは、事情が分かっている人だけだと思います。

事務局(加藤)  条文化の作業の中で、最も注意すべき点は、様々な解釈がでてしまうことを防ぐことです。

日詰会長     パブリックコメントで「市民に親しみのもてそうな「です・ます調」の条例を望む」という意見が多ければ検討していただけるかもしれませんね。

木村委員     中間案に文体が違うということを明記したほうがいいかもしれません。

事務局(加藤)  市民向けの解説書やパンフレットはなるべく分かりやすいものにしますし、タウンミーティングでも説明いたします。

小野寺委員    中間案7(1)に『…市民と協働して施策を行うことを目的として…』という規定を置くことに具体的な意図はあるのですか。

事務局野田  自治基本条例第11条「市は、市政に関する施策…において、市民の参画を促進し、市民と協働して市政運営を行わなければならない。」の規定を、市民参画手続を通して具現化する必要があるため、ここで規定しました。

日詰会長     『市民と協働して施策を行う』という部分を、自治基本条例の文言から『市民と協働して市政運営を行う』とするか、解説書で説明する、或いはパブリックコメントやタウンミーティングで指摘があった場合は説明をするなど、様々な方法があると思います。

前山委員     資料1-5で、どう合意形成をするのか、そのやり方が鍵になると思います。確認ですが、多数決はとらないということでよろしいでしょうか。         

事務局(加藤)  施策にもよりますが、多数決はふさわしくないと思います。

日詰会長     「合意形成」という言葉はスマートですが、具体的な事例で考えると時間もかかりますし、苦労すると思います。

前山委員     日本人は、全会一致か声の大きい人にリードされるかのどちらかになりがちです。

日詰会長     パブリックコメントをベースに、その他手法を組み合わせて市民の意向を聞きつつ、その大勢と行政の意向とズレが生じてきたときに、両者をどうすり合わせるのかという場面でまた対話が生まれると思います。

前山委員     時間をかけることが前提ですね。

事務局(加藤)  そのとおりです。

日詰会長     限られた時間の範囲でしかできないとなると、市民側からすれば制度があるのに納得できない思いが残ってしまいます。決定後に問題が起こるより、決定前に時間をかけて合意形成をしていくという意図ですね。

お互いにキャッチボールしながら、一定の方向性を目指して協力していくということだと思います。

事務局(加藤)  施策によってなかなか合意に至らない場合は、最終的に住民投票となる場合も想定されます。

木村委員     先程の小野寺委員の発言について、「施策」は手段的な色合いが強いので、「市政運営」という文言の方が適していると思います。

田中委員     今のご意見に賛成です。同文の中に「施策」という言葉が何回か出てまいります。目的を説明する言葉としては、「市政運営」のほうが区別できますし適当だと思います。

事務局(加藤)  自治基本条例11条でも「市政運営」としているので、この点については検討させていただきます。

日詰会長     資料1-3の市民参画手続きの方法ですが、具体的な進め方は規則に規定するのでしょうか。

事務局(加藤)  事務局としては規則で規定する予定ですが、条例で規定したほうがよいというご意見もありますので、今後パブリックコメント等でご意見を伺いながら決定したいと思います。

日詰会長     パブリックコメントやタウンミーティングの結果は審議会で諮ることになりますので、市民の皆さんのご意見を見て決めていけばよいと思います。

小野寺委員    条例と規則制定の手続きを教えてください。

事務局(加藤)  条例は議会の議決が必要です。規則は議会の議決は不要で市長までの決裁となります。条例は少しの変更でも議会の議決が必要となり、規則で規定したほうが時代の流れに応じて柔軟に対応できると思います。

日詰会長     「審議会等」の委員構成要件は、現在「規則」で規定しているのですか。

事務局(加藤)  規則より下位の「指針」で2割と規定しています。

小野寺委員    男女比率はどうなっていますか。

事務局(大石)  目標は30%ですが、実際は25%程度となっています。

田中委員     公募委員が定数の2割以上となっていますが、10割でもよいということですか。

事務局(加藤)  審議会は専門性のある方が必要ですので10割は難しいと思います。

事務局(野田)  「審議会等」の中では、全公募の市民会議のようなものも想定しています。あくまでも施策や会議の目的により、最低限でという意味です。タウンミーティングでは冒頭で説明いたします。

日詰会長     他にご意見はよろしいでしょうか。

では、これら内容は、タウンミーティングとパブリックコメントを経て審議してまいります。

 

日詰会長     続いて、議事2のタウンミーティングの進め方について、事務局より説明をお願いします。

 

事務局(大石)  タウンミーティング日程表に基づき説明

          基本的には事務局が進行しますが、委員の皆様にご出席いただければ検討経緯や感想などを述べていただきたいと思います。

日詰会長     進め方についてご質問ありますか。

佐野委員     市民活動促進条例のタウンミーティング等も同時に実施するということですね。

宮城島主査    そのとおりです。両条例は名称・テーマ・用語等が重なり、ご意見も両方にまたがり混乱を招くことが予想されます。同時に開催することで違いを区別し、また重なる部分は重なる部分としてご意見をいただいて両条例に反映することができます。

佐野委員     市民にとってよいことですね。資料は何を使いますか。

事務局(野田)  以前送付しました「中間案資料」を使用します。資料は各図書館と公民館に閲覧用として配付し、ホームページでも公開しています。 

宮城島主査    チラシ裏面の意見票は、持ち帰ってFAXでの提出もできますし、ホームページでも受け付けています。

守屋委員     市議会議員や自治会長にも声をかけたらどうでしょうか。

事務局(加藤)  市議会議員の皆さんも勉強会を始められ、関心をもたれていますので、全議員に資料を配付しました。

         また、町内会については、タウンミーティング開催会場の近隣町内会には配布させていただいております。

佐野委員     紙資料では見にくいので、ポイントを画面で映し出していただいたほうが市民は理解しやすいと思います。

事務局(野田)  その方向で検討させていただきます。

木村委員     清水区会場は蒲原と興津となっていますが、中心部で開催しない理由がありますか。

事務局(加藤)  蒲原は自治基本条例についても説明しておりませんので是非行きたいと思っています。清水区中心部については、この度オープンしたNPO活動センターで公開講座という形で開催し、静岡地区では労政会館で出前講座を開催する予定です。

木村委員     決定している出前講座などもPRしたらどうでしょうか。

小野寺委員    主催は違いますが、同時開催としたらどうでしょう。

日詰会長     先日新聞に掲載されましたが、二度目の掲載は難しいようです。CATVやFMなど、その他PR方法として何かお考えですか。

事務局(加藤)  初回のタウンミーティングを記事にしていただき、次回以降の案内をすることも考えています。やはり新聞での掲載が最も効果的だと思います。

事務局(野田)  10月16日からパブリックコメントを開始しましたが、現在0件という状況です。できる限りのことはしておりますが、市民の関心をいかに高められるか、まさしく実践の場ではあるのですが、正直、現実は非常に難しい状況です。タウンミーティングが始まってから参加者を中心に広がるのを待つしかないのかもしれませんが、他に効果的な手法がありましたら是非教えていただきたいと思います。

木村委員     一般市民で関心を持ちそうなのは、学生は別にして、NPO活動している人くらいだと思います。チラシで人は動かないので、押し掛け出前講座的にこちらからノックしていく方が効果的だと思います。

坂野委員     かなり高度な内容なので、両条例に関して読み込んで意見を寄せていただくには、協働に関する知識のある団体等に出向き、それが大変であれば代表者等にお願いするのがよいと思います。

事務局(加藤)  団体を教えていただければ出向きます。

木村委員     市民協働市場の応募者はどうでしょうか。

日詰会長     出前講座申し込み窓口はあるのでしょうか。都市経営課直接でよろしいですか。

事務局(加藤)  課直接で結構です。ただし、会場はご用意いただきたいと思います。

佐野委員     団体の代表者1~2名の少数の場合は、出前講座という形式でなくでも、直接アポイントメントをとれば要点を教えていただけますか。

事務局(加藤)  出前講座は正式には10名以上の団体が対象となっていますが、個人的であれば来課していただければ結構です。

佐野委員     行政が声をかけるより、関係のある市民が声をかけたほうが良いと思います。

日詰会長     内容は難しいですが、できる限り多くの方に触れていただきたいと思います。委員の皆様もいろいろな場でのお声かけに協力をお願いします。   

小野寺委員    大道芸ワールドカップもあり、若い方も多いので上手にPRしたら効果的かもしれません。

日詰会長     それでは、今いただいたご意見を配慮して進めていただきたいと思います。

 

日詰会長     次の議事「(3)その他」に移ります。議事1でご検討いただいた中間案を含めて、当条例の制定に関することでご意見がありましたらお願いします。

木村委員     市民から「条例制定後、暮らしはどう変わるのか」という質問があったら、どうお答えすればよろしいですか。

事務局(加藤)  現実的には、急激に変わることはありません。しかし、今後市民の声が施策に反映され、静岡市がいい都市になるのではないかと思います。また、権利も保障されます。

坂野委員     「どう変わるのか」というのではなく、自分たちが変えられる可能性があるという考え方に転換しなければなりませんね。

木村委員     本質的には市民が主役意識を持つということだと思いますが、万年脇役だった市民に、急に役もないのに主役意識を持てというのは非常に酷な話です。理論的にはそうなのですが、やる気がない人に言っても非現実的です。そこをどう変革していくかが大切で、主役意識を植え付けるために、行政側が覚醒させる取り組みを具体的にするべきだと思います。正論を繰り返しても仕方がないと思います。

坂野委員     条例自体は正論だと思います。行政が条例で制定できる範囲があり、同時に市民側でつくるルール作りも必要となります。市民の問いへの回答としては、「劇的には変わりませんが、一緒に変えていかなければならない」となるのではないでしょうか。これまで行政に意見を言いたくてもルールがなく跳ね返されていた人にとっては劇的に変わるとは思いますが、そういう人が少ないとすれば、そのレベルまであげていかなくてはなりませんね。

木村委員     変えていくための最初のステップということになるとは思います。とても時間を要しますし、協働を実現するためには市民を覚醒させることをしていかなければいけないと思います。

小野寺委員    木村委員のご意見はごもっともですが、この条例ができ、市民参画手続きが明確化され、そのことを知らしめるためには、まず市民に投げていただいて、自覚のあるNPO等が広い視野に立ち市民の責務として、一歩ずつ自分たち市民を変えていくことが必要ですし、このやり方で正論であり、ある程度できていると思います。そこを評価した上で覚醒させることができればよいと思います。一度に多くの人が変わることはなかなか困難で、行政側がやれることは限られるので、NPOに限らず新しい公共空間を担うことができる団体等に投げかけるのは手だと思います。

木村委員     あわてることはないと思いますが、問題はボランティアやNPO活動等に熱心な人ほど浮いてしまうので、市民との乖離を埋めていくという意味では大事だと思いますし、今後我々がディスカッションしていくべき課題だと思います。

日詰会長     条例ができて劇的に様々なことが変わるとは思いません。制度があって市民側にしっかり受け止められ使っていくまでには、少なくとも10年から20年を要すると思います。制度があることがとても重要で、浮いてしまう団体であっても使い始めることで波及効果があるかもしれません。いろいろな事例を積み重ねていくしかないと思います。

田中委員     条例ができて動くことで団体がレベルアップし、乖離を埋める鍵を与えられたということかもしれません。

日詰会長     鍵を使って扉を開けるか開けないかというところから始めていかなければなりませんね。

小野寺委員    条例の概要版は、自治基本条例から市民参画条例と市民活動促進条例への繋がりが分かるものにしていただきたいと思います。

日詰会長     本日の議事は終了いたしましたので、進行を事務局にお返しします。

 

事務局(大石)  条例制定までのスケジュールについて説明

         余談ですが、去る10月26日に外国人懇話会で当条例について簡単に説明しました。

 

日詰会長     市役所内部への説明はどうなっていますか。

事務局(大石)  予算が必要となりますので、予算要求に先立って関係課を集めて説明会をいたしました。

 

 

6 閉 会   事務局加藤課長

 

 

報道機関 1

 

 

 署 名

 静岡市市民自治推進審議会 会長 日詰 一幸

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