記念事業「お茶100年祭」を振り返って 印刷用ページ

最終更新日:
2019年4月1日

2006年5月13日 「お茶100年祭」記念式典オープニングの写真

式典のオープニング、会場が暗くなり司会者が噛み締めるような口調で朗読を始めた。このオープニング台本は、静岡市清水区の中学生が書いたものだ。

私はこの台本を事前に何度も読んでいたが、本番で涙があふれ止まらなかった。あの感動を皆さんにも感じていただきたいので下記にその台本を紹介する。

是非、声に出して読んでみて欲しい。

 

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今、両河内では五月の連休の頃になると、山がお茶の緑で包まれ、お茶を刈る音が山に響き、

工場からはお茶を揉む上品な香りが漂い、人々は活気づき、

一年のうちで一番、両河内が両河内らしくなる季節です。

 

私の家でも、祖父と祖母が自園自製というやり方で、

家の茶畑から摘んできた茶葉を家にある製茶工場に運び、お茶を製造しています。

 

「ゴー」とボイラーに火がつけられ、長い事眠っていたお茶工場が目を覚まします。

午前中に山で刈られた葉を蒸し、

ガッチャンガッチャンとお茶工場の機械が鳴り始めます。

 

いつもは、夕食が終わると部屋に戻っていく祖父たちが、

夜遅くまで工場で働く姿、

手が離せず、工場で食事をしなければならない

祖父の為に、届ける夕ご飯のお盆、

明かりのついた夜の工場。

いつもとはまるで違う祖父たちの精悍な横顔。

 

春でも夏でもない五月の暖かい夜の風。

家の中、村の中が朝から晩までせわしく、

それでいて幸せで、

なにもかもがお茶一色になっていく様が私は大好きです。

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お茶100年祭のポスター

今回のポスター(左参照)は「お茶のイベント」として異色な仕上がりにした。「お茶」なのに「船」がメインなのである。

今から100年前、静岡のお茶を世界へ運ぶために清水港へ初めて外航船「神奈川丸」が入港したことが静岡茶にとってどれほど重要なことであったかを伝えたかったからだ。

この「お茶直輸出」がもたらした茶どころ静岡の大変革、そして清水港の大賑わいについては“知っておきたいマメ知識”である。

今回、地元の先人たちの努力と偉業、そして大切に引き継がれてきたお茶づくりを「お茶が生んだ100年の奇跡」とし、約10分の映像にまとめイベントで披露した。また、直輸出の実現に尽力した故海野孝三郎氏をパネル展にて紹介した。

 
 会場は、新茶の香りと100年の歴史の香りに染まった。

式典には、故海野氏のご子息や、神奈川丸の所有者であった日本郵船顧問として18代徳川宗家恒孝氏、神奈川丸の向かった先を代表してアメリカ合衆国大使館よりレイチェル農務官が駆けつけてくれた。

徳川氏は「旧幕臣が静岡茶を開墾した。今回の事業は自分にとって日本郵船顧問とあわせ、2つの面から感慨深い。」と述べられ、レイチェル農務官は100年前の蘭字茶箱を模倣した記念茶箱を大変気に入り「いつの時代も貿易は国を豊かにする。」と述べられた。

式典の写真
式典の写真

その後地元茶産地の小中学生が「お茶の夢」を発表し、市長と「静岡市お茶のまちづくり宣言」を読み上げた。

お茶の夢を発表している写真
お茶のまちづくり宣言をしている写真

第1回小学生闘茶キング選手権大会

第1回小学生闘茶キング選手権大会の写真

午後のメインイベント「第1回小学生闘茶キング選手権大会」(後援:日本茶業中央会、日本茶インストラクター協会、世界緑茶協会)には100名を超す小学生の申込みがあった。

当日の大雨のため約80名の小学生が一堂に会したその様子はまさに快活であり真剣な子どもたちの表情、テキパキと動くインストラクターの様子は格別であった。

茶種を当てる予選、専門家でも難しいとされる産地を当てる本戦。その全てをパーフェクトに当て初代闘茶キンググランプリに輝いたのは静岡市立長田東小学校6年の武田清香さん。彼女は茶業に関係ない家庭であり、茶どころ静岡おそるべし!と感じた。

あれから100年 これから100年

今回の「お茶100年祭」は午前の式典、午後の闘茶キング選手権大会共にキーワードは「未来を担う子どもたちへ」であったがその目的は概ね達成した。

しかし大切なことは「これから100年」の構想づくりと構想実現への仕掛けである。

茶の集散地「静岡市」の今後に注目していて欲しい。

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