第3弾 巴川水系の災害対策(その3) 印刷用ページ

最終更新日:
2023年5月9日
 なぜ、私がこのように巴川水系の水の流下構造を理解しようとしているかですが、もちろん興味本位ではありません。
 巴川本川や長尾川などの巴川支川の河川管理者は静岡県です。静岡市はそれらの河川に流れ込む小河川や水路の管理者です。静岡市は市民の生命財産を守るため、小河川や水路等の整備・管理を適切に行わなければなりません。そのためには県管理の巴川の様子についてもしっかり把握しておくことが必要です。

 台風15号によって、静岡市は巴川水系においても大きな浸水被害を受けました。
 台風15号の災害は線状降水帯が発生し、100年に1度の発生確率の雨の量を超える大雨により巴川の流下能力を上回る水量が発生したためです。それによって巴川からの越流や小河川の氾濫などにより、浸水被害が発生しました。

 根底からの対策は、静岡県による巴川の流下能力の向上や麻機遊水地の整備促進です。
 しかし、県に頼っているだけではいけません。
 政令市静岡市は、今後の大雨に備えて一日も早く、少しでも被害を軽減できる対策を自ら実施する必要があります。
 そのためには、このような巴川水系の水の流下構造をしっかり理解した上で、市が自らできる対策を立案・実施し、また県に対しても、漠然とした要請ではなく、即効性のある具体的対策・中期的対策を提案していくことが必要です。
 写真は平成11年(2009年)5月の「巴川より大谷川放水路へ通水」を示した大谷川放水路完成記念碑です。
 先人のご尽力に感謝しつつ、私たちは、今、自分達ができることを考え抜き、実現していくという意思と行動が重要です。
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