12月25日　高校生との意見交換会（静岡市立清水桜が丘高校）

感染症対策を講じた上で、今年度で4回目となる清水桜が丘高校との意見交換会を開催しました。議会からは繁田議長、早川副議長、議員6名が、高校からは、2年生の生徒15名が参加しました。生徒と議員が3つのグループに分かれ、「海洋汚染対策」「高齢者等が住みやすいまちづくり」など、生徒が個々に探求を進めてきたSDGsに関連するテーマでディスカッションを行いました。

コロナ禍の影響を受けた観光業の回復策では、県内に住む人をどうしたら静岡市に呼び込んで宿泊につなげることができるかという課題に対して、生徒からは「温泉ならば泊まったホテルだけでなく、他の温泉や観光施設を無料にすることにより、その後の観光につなげられないか。」「イルミネーションを設置してインスタグラムにアップしてもらってはどうか。イルミネーションならば夜見るものなので必ず宿泊が伴う。」など様々な意見が出されました。これを受けて議員からは「例えば大人になった時、どう視点を変えればその商品が売れるのかという考え方を会社に求められることがある。今、みなさんが言ったような発想が必要になってくる。」「自分たちはこう思うということをもっと伝えるべき。高校生でも関係ない。発信は誰でも出来て、それが政治に活かされる。そういったところから政治の世界にも興味を持ってほしい。」といったやりとりがありました。
この他にも高校生からは多くの提案をいただきました。

高校生の声を紹介します！　＝高校生の意見（抜粋）＝

SDGsゴール14　海の豊かさを守ろう

• 清水港の汚染について、水質汚染は生活排水が原因であり、特に家庭排水が多い。各家庭で出来ることをしていく必要がある。例えば、洗剤は必要な量を使う、使用した油は流さない。また、合併処理浄化槽を設置することで90％の汚れを除去できるため、設置費が約80万円と高額ではあるが市の助成などを活用して切り替えていくべき。
• 海洋ゴミについて、プラごみが多く、全体の約半分。プラスチックごみが波などで微細になったマイクロプラスチックは人体に悪影響を及ぼすことが懸念されている。そこでエコバッグなどでプラごみを出さない。コーヒーチェーンで使えるマイカップを使うのも有効。企業の協力を得て、マイ○○を増やしていくべき。

SDGsゴール11　住み続けられるまちづくりを

• 高齢者、障がい者の住みやすいまちについて、静岡市は、ユニバーサルデザインの導入が進んでいないのではないか。静岡市の問題として、(1)高齢者が多く、65歳以上が半数で特に山間部に多い、(2)地域による交通格差があり、バス路線が中心街に偏っている、(3)静岡県福祉のまちづくり条例の認知度が低いことが挙げられる。
  これに対して、(1)他都市の事例も参考にして、山間部の交通手段を増やす、(2)ラッピングバスの積極的な導入などバス会社の運賃以外の収入を増やしてバスを増便する、(3)条例関連イベントを開催し、開催を知らせる電車の中刷りなどにQRコードやURLを載せてPRし、積極的にイベントを通じた普及啓発に努める、などの必要があると考える。
• 高齢者や高齢者の家族が住みやすいまちについて、10年後には3人に1人が高齢者になる。介護する家族にも自由な時間が必要。そうした中でS型デイサービスや家族のケアも業務としてやっている地域包括支援センターが重要であるが、知名度が低い。サービスを必要としている人たちが有効利用するためには、地域包括支援センターの知名度アップが必要。

SDGsゴール5　静岡の女性があらゆる分野で活躍するためには

• みんなが活躍するには考え方を変えていかないといけない。男性の育児休暇取得の際は、仕事の心配がないよう配慮が必要。コロナでリモート、在宅勤務など働き方が変わってきている。男性と女性が互いに助け合う社会になってほしい。

SDGsゴール4　質の高い教育をみんなに　SDGsゴール8　働きがいも経済成長も

• 中学の時に受けた職業体験では、一日しか体験日がないため、ただの楽しい思い出になってしまいがち。もう少し職業に触れる機会があってもよいのでは。
• 仕事選びを間違えたと感じても、次にチャレンジできる仕組みが必要。