vol.1 そなえざぁ しぞ~か代表 渡嘉敷唯之さん 印刷用ページ

最終更新日:
2019年4月1日

渡嘉敷さん

渡嘉敷 唯之(とかしき ただゆき)さん
そなえざぁ しぞ~か代表

<修了講座>
地域デザインカレッジ2012 まちみがきプロジェクト
地域デザインカレッジ2013 まちみがきプロジェクト 専門コース
地域デザインカレッジ2014 まちみがきプロジェクト 専門コース

 

まずは「そなえざぁ しぞ~か」についてお聞きします。活動目的を教えてください。

「災害後も高齢者や障害者が安心して暮らせる社会を創る」を理念に、地域デザインカレッジ修了後の2013年に設立しました。主に福祉事業所の災害対策の支援を行っています。対象の福祉事業所は、株式会社や社会福祉法人、個人、任意団体など様々です。

具体的には、どのような取り組みをされていますか。

大きく4つのことを実施しています。
まず1つ目は、福祉事業所のBCP策定の過程を通しBCM(「策定→訓練→見直し」)体制の構築と職員への周知を同時に行います。BCPというマニュアルを作ることを目的とせず、しっかりと過程をふむことで災害対策力の向上を図ります。
※BCP…災害等リスクが発生したときでも、介護や医療等のケアが継続できるように予め立てる計画。
※BCM…BCPの策定・運用・見直しまで含めたマネジメント
 
2つ目は、社会福祉法人と自治会との福祉避難所合同研修の実施です。
福祉避難所になる施設職員と地域の自治会と合同研修を実施します。研修の中で施設や自治会の現状を地域の要援護者の数も含め把握、共有します。合同で炊き出し、避難所設営訓練を実施した後にお互いの協力体制について整理して協定を結びます。
 
3つ目は、福祉事業所からの相談事業です。
現在の災害対策について、「何をやって良いかわからない」「備蓄や防災用品の何を揃えれば良いかわからない」「職員の意識を向上させたい」「地域の方と共同で対策を講じたい」等の相談を受けています。
 
最後は研修・訓練です。
各事業所のテーマに合わせて、研修・訓練をお手伝いしています。 例えば、災害対策本部設置訓練などの演習、様々な場面を想定した机上訓練、1分・3分・5分で実施できる訓練ぽくない訓練研修を実施しています。
発行物

なぜ、このような活動を始められたのですか。

東日本大震災では、津波や火災などを免れながらも、その後の劣悪な避難生活やケアを受けられないなどが原因でお亡くなりになられた方が多くいました。いわゆる「災害関連死」です。平成28年9月時点で3,500人以上にもなっています。その約90%が高齢者という現実を知り、次の災害へ備えるため、主に介護保険事業所、障害者施設等への防災対策支援を開始しました。

BCMの構築や自治会との合同研修など、これまで取り組んでいなかったことに着手するのは、福祉事業所としてもハードルが高いかと思います。そのなかで、福祉事業所に対してどのような働きかけをしていますか。

まずは、現状での課題やどこまでできているかを把握してもらうところからスタートする場合が多いです。BCPの考え方を学んでもらうためにワークシートを用意し、グループワークを実施していただき、早い段階で訓練を一度実施してもらいます。そうするとびっくりするほどできないことが分かります。現状のままでは発災時に行動しようと思っても、いざという時は実践できないということを体験してもらい、備えの必要性を理解していただきます。

2012年に初めて地域デザインカレッジを受講したのはどうしてですか。

以前はケアマネージャーとして福祉施設で勤務していました。目の前の高齢者の方を支援したいと思っても、既存の介護保険制度ではなかなか手が届かないことがあり、何かできることはないか考えていました。その時、修了生からこの講座の情報をもらい存在を知りました。そこで、受講生募集に伴うキックオフ講演会を聴講し、応募を決めました。

地域デザインカレッジを受講して学んだこと、良かったことを教えてください。

調べる、数える、比べるなど現状を分析する視点を学び、やりたいことではなく必要とされていることに応えるということを教えていただきました。
また、社会課題に取り組む先輩方や仲間との出会いは現在の事業の大きな支えになっています。

「そなえざぁ しぞ~か」の取り組みを通じて、今後、静岡の未来をどのようにしていきたいと考えていらっしゃいますか。

災害関連死を減らすためには、災害時のことだけ考えればいいのではなく、平時から高齢者の方も生きやすい状況をつくることが大事だと考えています。そうすることで、災害時であってもそれぞれの居場所ができると思うからです。
あらゆる人が生きやすい静岡、また市民が地域の課題に目を向け自分ごととして捉え、できることにチャレンジできる静岡にしていきたいです。

最後にひとことお願いします。

地域の課題というと大きく考えてしまいがちですが、皆さんも身の回りの誰かの困り事の解決から考えていただけると嬉しいです。私も市民活動から始め、少しずつ仲間が増えて、今も支えてもらっています、一緒にあらゆる人が生きやすい静岡を創りましょう。

生涯学習推進課からのコメント

地域デザインカレッジで得た経験を事業化に活かしてくださった渡嘉敷さん。先輩修了生として、現役受講生へのアドバイスをお願いすることも多く、講座を支えていただいています。インタビューでは、平時でも災害時でも、あらゆる人が生きやすいまちにしたいという思いが強く伝わってきました。今後は団体の法人化を予定しているそうです。ますますのご活躍を期待しています。

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