うつ病対策(認知行動カウンセリング外来・集団プログラム しずここ) 印刷用ページ

最終更新日:
2020年6月11日
静岡市こころの健康センターでは、うつ病の当事者の方への直接的な支援として以下のものを実施しております。

・外来診療(認知行動カウンセリング外来)
・集団プログラム(うつ病回復プログラム しずここ)


どちらも【認知行動療法】を中心とした治療を行っているのが特徴です。

用語の説明や、各プログラムの詳しい説明は以下のキーワードをタップしてお読みください。

※うつ病に限らず、こころのお悩み全般についてや、ご家族の方からのご相談は、来所相談でお受けいたします。
 

うつ病とは

うつ病は一生のうち15人に1人がかかるといわれており、特別な人がかかる病気ではなくだれにでもかかる可能性があります。

うつ病になると、気持ちのエネルギーが低下することによって、からだとこころにさまざまな症状が出ます。そのため、本当はうつ病だったのに、からだの病気と考えて適切な治療を受けず、自殺にいたる危険性もあります。

ほかの病気と同じように早期発見・早期治療が大切です。

うつ病のサイン

うつ病になると様々な症状が出ますが、わかりやすいうつ病のサインは不眠食欲不振です。

眠れない、夜中に何度も目が覚める、早朝に起きてしまう…
食欲がない、おいしく感じない、体重が減った…

このような不眠と食欲不振が2週間以上継続している場合は注意が必要です。
心当たりのある方は相談機関や病院へ相談してみてください。
うつ病になると以下のような症状が続きます。

うつ病の原因

様々な要因によって起こるといわれています。

うつ病になりやすい性格
真面目、几帳面、責任感が強い、完璧主義

大きなストレスや環境変化があると、かかりやすくなります
経済的な問題、家庭内での問題、仕事・学校での問題、友人・恋愛での問題、死別、結婚・妊娠・出産、進学・就職・昇進 など

体の病気や体質・体調の変化も関係しています
脳梗塞などの脳の病気、甲状腺低下症などの体の病気、ステロイドやインターフェロンなどの治療薬、ホルモンバランス・体調の変化(妊娠、出産、月経、更年期)、ミネラル不足(鉄・亜鉛など)、長期の大量飲酒 など

これらの要因によって、こころとからだが休まらない状態が続くことによって、うつ病になりやすくなると考えられています。

さまざまなタイプの”うつ”

「うつの症状がなかなか良くならない」、「典型的なうつ病の症状とは違うけれど…」などと感じたことはありませんか。

実は”うつ”にもいろいろなタイプがあり、うつ病と同じような症状が出現する他の病気もあります。
うつ病がうつ病以外の理由(双極性感情障害、発達障害、体の病気、ミネラル不足など)からきている場合は、まずはそちらの治療を実施していきます。

自分の症状が気になった場合は、主治医の先生にもぜひ相談してみてください。

うつ病の治療法

治療の基本は、「休養・環境調整」「薬物療法」「精神療法」です。

それぞれの症状やうつ病の要因、うつ病の段階などによって治療者と相談しながら組み合わせていきます。
うつ病はよくなったり悪くなったりを繰り返しながら徐々に回復に向かっていきます。

休養・環境調整
十分な休養をとって、こころとからだを休めることが大切です

薬物療法
うつ病は脳内の神経伝達物質のバランスが崩れることで起きるといわれています。
「抗うつ薬」は脳の神経伝達物質のバランスを整えます。効果が現れ始めるまでにおよそ2週間かかるといわれています。症状が改善してもすぐに薬をやめると再発しやすいため、しばらくは薬を飲み続けることが大切です。

精神療法
代表的なものとしては認知行動療法、対人関係療法などがあります。うつ病のきっかけになったストレスの理解や対処法を学び、調子のよい状態の維持と再発を防ぐ目的でおこないます。
実施の時期や適応については治療者との相談によって決まります。
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認知行動療法とは

認知行動療法は、「認知(考え方)」「行動」に焦点をあて、自分のストレスの成り立ちを理解し、その解決を目指す心理療法(精神療法)です。

当初はうつや不安の問題をもつ人の治療法として開発されましたが、現在ではうつや不安以外のさまざまな精神疾患や、健康な人のメンタルヘルス向上のためにも広く用いられています。

認知行動療法ではただ話をするだけではなく、実際に「やってみる」ことを大切にします。
そのため、認知行動療法で治療を行う場合、治療者と患者さんは、教えるー教わる、という上下関係ではなく、対等な立場で取り組みます。

最終的には、自分で自分に認知行動療法を使えるように。
そうすることで、治療が終わった後の再発予防に役立てることができます。


 

認知行動モデル

人間は、「状況」に対して、その人なりの「反応」をします。
人間の反応は、「認知(考え)」、「行動」、「感情」、「身体反応」の4つの側面にわけることができます。その4つの側面は、一方向的なものではなく、お互いに影響を及ぼしあいます。
これを「認知行動モデル」とよびます。            















認知行動療法では、状況に対する反応の中でも、自分で比較的気づいたり、変えたりしやすい「認知」と「行動」の部分に取り組みます。
物事がうまくいっているときや大変な状況でも対処できているときは、この反応のサイクルがうまく働いているのですが、うまくいっていないときは、何が問題(原因)というよりも、反応が悪循環のサイクルとなっていることが多いようです。

 

認知行動療法のさまざまな使い方

気力が出ない…休養・気分転換
活動スケジュール(行動):自分にとって心地良い行動を積極的・計画的におこなう

想像上の問題…考えを切り替える、柔軟にする
認知再構成法(認知):自分がそのとき考えたことの証拠や反論を探しながら、元々の考えに加えて、自分を大切にする考えや現実的な考えなど、考えの幅を広げる
マインドフルネス(認知):頭のなかの考えや感情に飲み込まれず、それらをもちながらも目の前の必要なことに注意を向ける

現実の問題…問題に対処する
問題解決法(行動):問題を明確化し、解決のための選択肢のなかから、より効果的か取り組みやすいかなどを評価し、解決策を用いる計画を立てて実行する
行動活性化療法(行動):ある行動をとると自分にとって「良い結果」がある行動を増やし、それを妨害する行動や「悪い結果」となる行動を計画的に減らす
アサーショントレーニング(行動):自分も相手も大切にするコミュニケーションのやり方を学ぶ

認知行動療法の流れ

(1)【整理する】何に困っているか、これまでどうだったのか
(2)【知る】認知行動療法とはどういうものか
(3)【目標を決める】認知行動療法を通じて、自分がどうなりたいか、何を達成したいか
(4)【やってみる】様々な技法のなかから、目標を達成するための技法を選び、取り組む
(5)【振り返る】取り組みの振り替えりと、次の取り組みの計画を立てる
(6)【まとめる】これまで取り組んだことを振り返り、再発防止策を作る

必ずこの順番通りとなるわけではなく、順番が入れ替わったり、戻ったりすることがあります。
一般的には(4)と(5)の繰り返しに多くの時間を費やします。

認知行動カウンセリング外来

うつ病の治療は、薬物療法と心理療法(精神療法)の二本柱ですが、海外および国内で、うつ病に対する精神療法として最も効果的とされているのが、認知行動療法です。

しかしながら、日本では薬物治療が主となっており、認知行動療法を受けられる機会が限られています。そこで、薬による治療だけでは回復が得られないうつ病などの方々に、認知行動療法を試みていただく場として、当外来が開設されました。
主治医のもとでの薬物療法と並行して、当外来で認知行動療法を受けてみませんか?
※当外来では「個別」の認知行動療法を実施いたします。
 「集団」での認知行動療法に興味のある方は【うつ病回復プログラム「しずここ」】をご参照ください。

診療時間

毎週月曜・金曜 9時~16時(最終受付:15時) ※土日祝日、12/29~1/3を除く

※完全予約制・紹介制

受診方法

お電話にて、ご予約をお受けいたします。
TEL:054-262-3011(平日8時30分~17時)  ※土日祝日、12/29~1/3を除く

≪対象となる方≫
「うつ病など」「現在心療内科や精神科などを通院治療中」「成人」の方
静岡市内に在住または通勤・通学されている方(市外にお住まいの方はご相談ください)
・当外来への受診に関して主治医の了承が得られている方


内容や条件等がわかりにくい場合や、受診を迷っておられる場合は、お気軽にお問合せください。

≪初診時の注意点≫
持ち物
・診療情報提供書(紹介状)
・問診票 ※下記よりダウンロード可能です。事前にご記入の上、ご持参ください。
・健康保険証

初診では、認知行動療法が効果的な状況・状態であるかどうか、お話をうかがいながら、心理検査も含めて判断します。診療により、認知行動療法で効果があまり得られないなどが予想される場合には、初回で終了となります。


≪診療費用≫
保険診療に基づいた費用を負担していただきます(原則3割負担)。

当外来での診療は、自立支援医療制度の対象にはなりませんので、ご了承ください。

主治医との連携

当外来では薬物治療は行なっておりません。
当外来での治療の開始から終結までは、現在の通院先の主治医による治療と、並行して治療を進めていきます。

治療終結時には、治療の経過について、主治医に報告させていただきます。

うつ病回復プログラム しずここ

令和2年度 第1クール(5~7月) 新型コロナウイルスの影響で中止となりました
令和2年度 第2クール(9~11月) 申し込み終了しました

※認知行動カウンセリング外来は通常通り行っております。希望者はご連絡ください
 

うつ病回復プログラム しずここ とは

静岡市こころの健康センターでは、長期にわたりうつ病で悩んでいる方を対象とした集団プログラムを実施しています。

定員制(1クール約10名)、期間限定の通所型プログラムです。
⇒令和2年度第2クールは新型コロナウイルス感染防止対策の一環として、定員約6名で実施予定です。
 
 (第3クールの実施及び定員等については、状況をみて判断します)


週3日の通所で生活リズムを整えながら、同じ悩みを抱える方との交流を通じて、相互に支えあい日常生活を取り戻すきっかけを目指します。

プログラム例
・リラックス体操
・ミーティング
・自主企画
・創作活動
・心理教育
・個人面談
・認知行動療法(診療扱い)
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実施スケジュール

[第1クール]  中止となりました
 
    募集期間:~令和2年4月22日(水)
    実施期間:令和2年5月11日(月)~7月17日(金)
    (毎週 月曜・水曜・金曜:9:30~15:30 全30日)



[第2クール]   申し込み終了しました

    募集開始:令和2年7月10日(金)~8月21日(金)
    実施期間:令和2年9月4日(金)~11月13日(金)
    (毎週 月曜・水曜・金曜:9:30~15:30 全30日)
  
      ※広報静岡『静岡気分8月号』(7月下旬発行)に掲載予定。


[第3クール]      新型コロナウイルスの影響で変更となる場合があります

    募集開始:令和2年11月16日(月)~12月18日(金)
    実施期間:令和3年1月8日(金)~3月19日(金)
    (毎週 月曜・水曜・金曜:9:30~15:30 全30日)
     ※広報静岡『静岡気分12月号』(11月下旬発行)に掲載予定。
 

  
こころの健康センターまで電話(054-262-3011)にてお申し込みください。
受付時間:平日(月~金) 8:30~17:00
その際、事前面談(初診)の日時を決定します。

※もっと詳しく話を聞いてみたい、参加をお考えの方はお気軽にお問い合わせください。
ご家族や事業主様からのお問い合わせもお受けしております。


≪申し込み~参加までの流れ≫

基本的には以下の条件にあてはまる市民の方が対象となります。


・うつ病で長期(おおむね6か月以上)にわたって治療中である
・プログラムへの参加を主治医が了承している

参加までの流れ
(1)主治医への相談(プログラム参加の了承を得る)
(2)電話申し込み
(3)事前面談(初診) ※主治医からの紹介状(診療情報提供書)を持参していただきます
(4)参加可否決定
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しずここプログラムスタート

費用

※以下の費用はあくまでも目安となります。
 診療報酬の改定や、治療上医師が必要と判断した診療が追加された場合は、変更となります。

事前面談(初診)(保険診療)
2,290円(3割負担) 
※自立支援医療制度は適用不可(継続が決定していないため)

デイケア(診療プログラム) (保険診療)
自立支援医療制度:利用あり(1割負担)    710円/日
自立支援医療制度:利用なし(3割負担) 2,140円/日

その他プログラム
無料
※内容によっては実費負担の場合あり

心理検査(WAIS-3、ロールシャッハテスト)(保険診療)
自立支援医療制度:利用あり(1割負担)    450円/回
自立支援医療制度:利用なし(3割負担) 1,350円/回

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本ページに関するお問い合わせ先

保健福祉長寿局 保健衛生医療部 こころの健康センター こころの健康推進係

所在地:葵区柚木1014番地

電話:054-262-3011

ファクス:054-262- 3060

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