救命講習のガイドラインが変わりました!「ガイドライン2015」 印刷用ページ

最終更新日:
2020年4月1日

蘇生ガイドライン2010からの変更点

消太くん考え中

 救急心肺蘇生のガイドラインは5年毎に見直しが行われてます。平成27年10月15日、救急蘇生のためのガイドライン「JRC蘇生ガイドライン2015」が発表されました。
 胸骨圧迫の重要性は、これまでのガイドラインでもうたわれていましたが、今回の改訂では、心停止かどうかの判断に自信が持てない場合でも直ちに胸骨圧迫を開始し、十分な強さと十分な速さで絶え間なく、できるだけ胸骨圧迫中断時間を短く、より質の高い胸骨圧迫の重要性が強調されています。
 また、「JRC蘇生ガイドライン2015」では、初めて「ファーストエイド」の章が設けられました。「ファーストエイド」とは、急な病気やけがをした人を助けるためにとる最初の行動として説明されています。
 これまでの応急手当から変わった点はいろいろありますが、「JRC蘇生ガイドライン2015」は、これまでの応急手当の方法を否定するものではなく、より良い方法を推奨しています。
 したがって、いざという場合には、これまでの方法であっても自信を持って実施に移し、救命に役立てることが重要です。

主に市民による心肺蘇生法の主な変更点

1 119番通報により、救急車を呼ぶだけでなく、電話で心停止の判断についての助言や胸骨圧迫の指導を受けることの大切さを強調しました。

2  呼吸をしているかどうかわからないなど、心停止かどうかの判断に自信が持てなくても、心停止でなかった場合を恐れずに、ただちに心肺蘇生とAEDの使用を開始することを強調しました。

3 すべての市民が、心停止の疑われるすべての傷病者に対して胸骨圧迫を行うこととしたうえで、訓練を受けておりその技術と意思がある場合は、人工呼吸も行うべきとしました。

4 良質な胸骨圧迫を重視し、約5cm の深さと1分間に100120 回のテンポで絶え間なく行うこととしました。

5 小児と成人との差異を意識させないことを明確にした。一方、乳児についての記載を充実し、乳児に接する機会の多い市民が人工呼吸の技能も習得することの重要性をおきました。

ガイドライン2015への切り替えについて(指導員・普及員の皆さまへ)

 今回の変更内容について、変更点が小規模であるためガイドライン切替講習は行いません。一般市民の指導員、普及員の皆様に関しては以下のとおりの対応をお願い致します。
1 今後の救命講習等について
「救急蘇生法の指針2015(市民用)」に基づいた指導を行なってください。
※参考資料http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/kyukyu_sosei/sisin2015.pdf

2 認定証、講習修了証の扱いについて
(1)消防団員で、指導員の資格を持つ方は、現在の認定証を継続所持してください。
(ガイドライン2015切替による新たな交付はしません。)
(2)消防団員で、普及員の資格を持つ方は、次回の再講習の際に交付します。
(3)一般市民で、指導員、普及員の資格を持つ方は、次回の再講習の際に交付します。
(4)新規指導員、普及員の方は、「G2015認定書番号」が付された認定証を交付します。
(5)新規救命講習1、2、3、上級受講者については、従来どおりの修了証を交付します。
 

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