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更新日:2024年2月15日
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南アルプス南部(静岡市域)ライチョウ生息状況等調査の概要
国の特別天然記念物であり、環境省が絶滅危惧1B類(EN)に
指定しているライチョウは、南アルプスを代表する希少種です。
ライチョウは国外にも分布していますが、生息地の世界的な南
限は、南アルプスのイザルガ岳(静岡市)です。
また、高山帯で生息する動植物(ライチョウを含む)は、地球温
暖化による気候変動の影響を受けやすいと言われており、生息
南限地のライチョウの生息環境の消失が懸念されています。
そこで、静岡市は、生息南限地のライチョウの生息状況や生息
環境の変化を把握するため、平成25~30年度、南アルプス南部
(聖岳周辺~イザルガ岳周辺)を調査しました。
平成25~30年度調査結果
6ヵ年の調査では、生息南限地のライチョウの生息状況(なわばり数)に大きな変化は見られませんでした(イザルガ岳、仁田岳、茶臼岳:なわばり数3~6で推移)。
また、ライチョウの個体数の減少要因とされている捕食者(猛禽類等)や侵入者(ニホンジカ等)の調査においても、生息南限地では、ライチョウの生息環境を圧迫するほどの大きな要因にはなっていないと思われます。
今後も静岡市は、生息南限地のライチョウ保護事業に取り組んでいきます。
イザルガ岳山頂のライチョウのオスの写真
茶臼岳のライチョウ親子の写真
ライチョウのヒナの写真
ライチョウの卵の殻の写真
ライチョウの抱卵ふんの写真
ライチョウの冬フンの写真
鳥類捕食者調査の写真
チョウゲンボウの写真
オコジョの写真
キツネのフン内容物の写真
営巣地植生調査の様子の写真