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更新日:2024年2月15日
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カセットボンベやスプレー缶の取扱いにご注意を!
カセットこんろは適正な使用を!
カセットこんろは移動可能は調理器具であり、身近でとても便利なものですが、ひとたび使い方を誤ると大きな事故につながる危険性があります。
スプレー缶やカセットボンベの扱いについて
中身の残ったスプレー缶やカセットボンベの処分は、十分な注意をして行わなければ火災や爆発事故を起こす危険があります。
また、スプレー缶は殺虫剤や制汗剤や冷却材など広く普及しておりますが、このようなスプレー缶には可燃性のガスが使用されていることが多く、そのことに気付かないまま使用したことで思わぬ事故になってしまうことがあります。
可燃性のガスは目に見えず、思いのほか遠くまで届きますので「火の気から少し離れれば大丈夫だろう」と思っていても大事故につながることがありますので、使用する際は火の気のないところで使用しましょう。
事故事例
(事故事例 1)
カセットこんろで七輪用の炭に火をつけたまま放置し、カセットこんろ内のカセットボンベが爆発したもの。
事故が起こった原因は、カセットこんろで炭の火おこしを行ったため、炭火の輻射熱によりカセットボンベが過熱してしまったからです。カセットボンベは過熱すると爆発することがあります。
(事故事例 2)
露店の出展準備中、カセットこんろにバーベキュー用鉄板を乗せて、炭の火おこしをしていたところ、カセットボンベが爆発したもの。
事故が起こった原因は、カセットボンベにバーベキュー用鉄板が覆いかぶさっていたことから、カセットボンベが輻射熱により過熱されてしまったからです。
(事故事例 3)
スプレー缶に穴を開けていたところ、残留ガスが噴出し、近くで使用していたガスこんろの火に引火したもの。
事故が起こった原因は、近くに火の気のある場所で、ボンベの穴あけ作業を行ったため、噴出したガスに引火してしまったからです。
(事故事例 4)
直径約40センチメートルの鉄板にカセットこんろ2台を使用し焼き肉をしていたところ、カセットボンベが爆発したもの。
事故が起こった原因は、カセットこんろ内のカセットボンベを覆うように鉄板を乗せて使用することで、カセットボンベが過熱し爆発したと推測されます。
事故を起こさないために。
カセットこんろを使用する時には、次の点にご注意ください。
- (1)カセットこんろを覆うような調理器具(鍋やフライパン、鉄板など)を使わない。
- (2)カセットこんろを2台以上並べて、使用しない。
- (3)カセットこんろを用いて炭の火おこしなどをしない。
- (4)カセットこんろを夏の砂浜等、炎天下で高温になるような場所に置いて使用しない。
- (5)カセットこんろの五徳を正しくセットして使用する。
- (6)石綿やセラミック付きの魚焼き器を使用しない。
- (7)カセットボンベを直射日光があたり、高温となる車内に保管しない。
- (8)カセットボンベを暖房機の近くに置かない。
- (9)使い終わったカセットボンベを調理器具等の近くに置かない。
- (10)カセットこんろやカセットボンベの使用時の注意書きを読んで正しく使用しましょう。
カセットボンベやスプレー缶を廃棄するときは次の点にご注意ください。
中身をすべて使い切ってから廃棄する必要があります。
参考:静岡市『ごみの出し方・分別ガイドブック(平成29年度)』内(1)~(3)
- (1)必ず中身を使い切ってください。
- (2)穴を開けないでください。
- (3)他の缶と混ぜないで、スプレー缶のみを中の見える袋に入れてください。
また、ガスが残ったまま廃棄した場合、ごみ収集車の中や焼却施設内で、火災や破裂事故が発生する恐れがありますので絶対にやめてください。
大きな鍋がカセットこんろを覆ってしまっている写真です。鍋がガスボンベの上の部分まで覆ってしまっているので、鍋の輻射熱でカセットボンベが加熱されてしまい、非常に危険です。
カセットこんろを2台並べてそのうえに、大きな鉄板を乗せている写真です。鉄板からの輻射熱がカセットボンベを過熱してしまい、非常に危険です。
カセットこんろの五徳が逆さまに取り付けられている写真です。コンロ上の鍋や鉄板がコンロに接近しすぎるために、カセットボンベを鍋や鉄板の輻射熱によって過熱してしまいます。非常に危険です。