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更新日:2025年12月17日

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消防団の歴史・活動内容

消防団とは

消防団は、「自らのまちは自らで守る」という郷土愛護・公共奉仕の精神に基づき、普段は生業に従事しながら、いざ火災が発生した際には、現場に駆けつけ消火活動など災害防ぎょ活動を行い、地震、風水害等の大規模災害時には、救出・救助活動をはじめ避難誘導や行方不明者の捜索等にあたる、地域防災のリーダーとして地域住民の安心と安全を守る非常備の消防組織です。

消防団の起源

江戸時代の幕府は、頻繁に発生する火災に対処するため、旗本を使った「定火消」や大名に命じた「大名火消」といった火消しを常設しました。しかし、これらの火消しは、もっぱら江戸城や武家屋敷を重点とした消防組織であったため、一般町民が住む地域での火災にはあまり役立ちませんでした。
そこで、当時の南町奉行であった大岡越前守は、「町人は町人の手で家屋敷を守る」という発想から、「町火消」を組織しました。この町火消は、鳶職や大工といった生業を持つ人々で構成され、いったん火災が起これば火消しとして消火作業に従事するという、現代の消防団の土台となる組織でした。明治時代になり、「火消」という呼び名は「消防」という名前に改められ、「町火消」も「消防組」という新しい名前に生まれ変わりました。その後、大戦の時代には、「警防団」という呼び名のもと防空監視や空襲下の救援活動などにも従事することとなりましたが、終戦後の昭和23年「消防組織法」が施行され、市町村長が管理する「消防団」という組織が確立されたのです。
江戸時代の町火消から、消防組、警防団、そして消防団と300年余りの時代を経ても、「自らのまちは自らで守る」という崇高な精神は、現在でも脈々と受け継がれています。

消防団の必要性

現在の建物や街は防火のための対策が数多くとられ、非常に快適な生活が送られるようになりました。しかし、多様化する都市形成の中で我々を取り巻く環境は、今までに考えられなかったような事故や災害を生み出し、その被害は我々の予想をはるかに超えるものとなっています。また、発生が危ぶまれている南海トラフ巨大地震等の大規模災害に対する市民の関心は非常に高く、一層の防災対策の充実が望まれています。
このような環境の中で、関係機関は積極的に防災対策を推し進めていますが、十分とは言えません。地域防災力の強化のために、地域防災のリーダーとして地域に根ざす消防団の特性を活かした活動に今、大きな期待が寄せられています。

消防団の役割

広域な守備範囲を活かした迅速な活動

消防団は市街地や山間地を問わず、市内全域を網の目のように網羅しています。そのため、誰よりも早い災害対応が可能です。

多量の人員を駆使した活動

地震、山火事、台風等の大規模災害時には消防団の持つ多量の動員力は欠かすことができません。

地域に密着したきめ細やかな活動

消防団はその地域に居住する人達で組織されているため、町内の建物や道路、河川の状況等を常日頃より把握しており、いち早く危険を察知できる他、町内居住者の顏や健康状態などにも精通しているため、きめ細やかな災害防ぎょ活動が可能です。平時においても、地域に密着した防災訓練・応急手当指導や防火パトロール等により、地域防災力の底上げに貢献しています。

消防団の活動

消防団の活動は多岐にわたりますが、大きく分けて災害出動と平常業務の二つがあります。

災害出動

  • 火災(建物火災、林野火災)
  • 風水害(台風、集中豪雨)
  • 地震(津波、家屋倒壊)
  • 崖崩れ、山崩れ、地すべり
  • 行方不明者捜索等

平常業務

  • 火災予防運動
  • 警戒警備活動
  • 教育訓練活動
  • 機械器具点検

その他(消防団行事)

  • 消防出初式
  • 火災予防運動
  • 新入団員任命式
  • 消防操法大会等

お問い合わせ

消防局警防部警防課消防団係

駿河区南八幡町10-30

電話番号:054-280-0165

ファックス番号:054-280-0168

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