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更新日:2024年2月15日
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スプリンクラー設備を設置している建物関係者の皆様へ
スプリンクラー設備は、火災が発生した際に自動で起動し、消火することができる消火能力の高い消火設備です。
このスプリンクラー設備は、大規模な建物や病院・福祉施設などの避難が困難な利用者が使用する建物に設置されています。
そこで、火災時にスプリンクラー設備が作動した際の建物関係者の対応方法やスプリンクラー設備破損時などの対応方法について理解しておくことで、火災や水損による被害を軽減できることから、「火災時の対応方法」や「破損、漏水時の対応方法」について、お知らせさせていただきます。
1 火災時の対応方法
火災が発生し、スプリンクラー設備が作動した場合の建物関係者の対応方法については、次のとおりとなります。
(1)出火場所の確認
自動火災報知設備の受信機を確認し、出火場所を確認する。
(2)消防計画に定められた自衛消防組織の役割分担に従い活動
出火時は消防計画に定めてある消火、通報、避難等の役割分担に従い、早急に、そして並行して関係者が活動をします。
(3)消防隊への情報提供
消防隊が到着後、消防隊から情報提供を求められるため、分かる範囲で情報を伝えてください。求める内容は、「逃げ遅れ者がいるか」、「出火場所はどこか」、「初期消火は成功したか」等の情報となります。
(4)鎮火後の対応
火災が確実に鎮火した場合は、水損防止のために放水を止める必要があります。放水を止める方法は以下に記載されているとおり、放水箇所の系統の制御弁室へ行き、制御弁を閉める必要があります。消防隊の指示に従ってください。
2 破損、漏水時の対応方法
スプリンクラー設備は、火災時の放水以外にも、地震や事故などにより配管が破損し、水が噴出することがあるため、停止方法を正確に理解しておくことが必要です。
破損や漏水時の場合は、火災でないことを確認した上で、漏水している部分を特定してください。
次に記載されている(1)、(2)、(3)の作業を早急に並行して行ってください。
なお、一般社団法人日本消火装置工業会においても案内をしているため、下記のリンクから「大規模地震等によるスプリンクラー設備等の破損・漏水事故発生時における水損被害軽減対応について」を参照してください。
大規模地震等によるスプリンクラー設備等の破損・漏水事故発生時における水損被害軽減対応について(外部サイトへリンク)
(1)制御弁の閉止
漏水箇所の系統の制御弁室へ行き、制御弁を閉めて、止水してください。
(2)ポンプの停止
ポンプ室へ行き、制御盤面のポンプ停止ボタンを押して、ポンプを止めてください。
(3)直ちに施工又は点検業者へ連絡し、早期の復旧に努めてください。
スプリンクラー設備が停止している間は、別途消火対策を講じてください。