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海洋プラスチックごみ問題
海洋プラスチックごみ問題とは、プラスチック製のごみが河川などを通じて海に流れ込み、生態系を含む海洋環境の悪化を引き起こす国際的な問題のことです。
海に流れ着いたプラスチックごみを生き物が食べてしまうだけでなく、私たち人間の健康にも悪影響があるのではないかと心配されており、調査・研究が進められています。
海洋プラスチックごみ問題についてもっと知りたい方は、海洋プラスチックごみについてまとめた動画YouTube動画「海洋プラスチックごみ問題について」(外部サイトへリンク)をご覧ください。
海洋プラスチックごみの調査
静岡市では、海洋プラスチックごみの原因を探るため、2024年に巴川にてごみの滞留状況の調査を実施しました。
調査の概要
巴川の葵区区間(約2km)、清水区区間(約2.5km)の2か所をボートで移動し、護岸や水草に引っかかっているごみの状況を撮影するとともに、ごみの引き上げを行いました。
引き上げたごみは、種類・量を記録し、食品の容器包装、ペットボトルについては、賞味期限・消費期限を調べ、ごみが発生した時期を推定しました。
【調査結果】
引き上げたペットボトルの賞味期限表示は、2025年1月~12月のものが多く、一般的に、清涼飲料水の賞味期限は半年から1年のため、最近捨てられたペットボトルである可能性が高いことがわかりました。また、食品包装も同様に、消費期限表示、賞味期限表示から、ここ最近のごみであることがわかりました。
葵区区間 | 12.46kg(内、ペットボトル1.60kg、食品容器0.73kg) |
清水区区間 | 15.60kg(内、ペットボトル1.01kg、食品容器0.24kg) |
2区間合計 | 28.06kg(内、ペットボトル2.61kg、食品容器0.97kg) |
【考察】
調査によって、私たちの生活から現在進行形でごみが流出していることがわかりました。また、屋外で発生したごみだけではなく、生鮮食品の容器包装など家庭で発生したごみも多く見つかりました。
つまり、ポイ捨てだけでなく、川沿いの集積所などからの漏洩も海を汚している一因であることが確認できました。
- 調査内容・結果や、静岡市の海岸清掃団体の海を守る活動についての動画YouTube動画「海のプラスチックはどこからやってくる?」(外部サイトへリンク)を制作しました。
- 調査の様子や調査の結果はインスタグラム記事「巴川ごみ滞留調査」(外部サイトへリンク)でも公開しています。
私たちにできるプラスチックごみを減らす取組とは?
プラスチックごみを減らし、きれいな海を守るために、「4R(フォーアール)」を意識した生活を心がけましょう。
4Rとは、ごみを減らす4つの頭文字をとった「ごみを減らすためのキーワード」です。
1.Refuse(リフューズ)~ごみとなるものは断りましょう!~
【具体例】レジ袋を断る。スーパーやコンビニでスプーンやフォークを断る。過剰包装は断る。
2.Reduce(リデュース)~ごみとなるものを減らしましょう!~
【具体例】詰め替え商品を使う。ものを大切にして長く使う。
3.Reuse(リユース)~まだ使えるものはもう一度活用しましょう!~
【具体例】まだ使えるものは他の人に譲る。リサイクルショップやフリマアプリを活用する。
4.Recycle(リサイクル)~資源となるものはすべて活用しましょう。~
【具体例】ペットボトルや食品トレー、透明容器はリサイクルする。
一人一人は「じぶんごと」として考え、自分にできる取組を実践していきましょう!