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ページID:53806
更新日:2024年8月21日
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花粉症対策について
受付日: 2024年3月2日
Q.質問
花粉症対策について、一部の民間企業では福利厚生として花粉症対策に必要な物資の一部を負担しているほか、他の自治体ではスギ花粉米の開発、エリートツリーの移植に取り組んでいるので、静岡市も花粉症対策を実施して欲しいです。
特にエリートツリーについては、花粉症対策に加え脱炭素にも貢献するためぜひ取り組んで欲しいです。
A.回答
花粉症については、国民の約4割がり患していると言われ、社会的・経済的にも大きな影響を及ぼしていることから、国を挙げて花粉発生源対策が進められています。
国はスギ人工林の伐採・植替え等の加速化やスギ材需要の拡大、少花粉スギ苗木の生産拡大、林業の生産性向上など、「伐る・使う・植える・育てる」といった森林資源の循環利用を促進し、スギの人工林を花粉の少ない多様で健全な森林へ転換を図ることで、令和15年度(2033年度)までに、花粉の発生源となるスギ人工林を約2割削減することを目標にしています。
静岡市の民有林のうちスギやヒノキなどの人工林は約45,600haあり、その多くが50年生を超え利用期を迎えています。これらの「伐る・使う・植える・育てる」といった資源循環を促進していくため、静岡市では林業事業者に対し、間伐や森林作業道整備、造林などの森林整備や作業の低コスト化のための高性能林業機械の導入などに対する支援を行っているほか、木材利用拡大のために住宅や保育園などの公共的施設、商業施設への木材提供(スギ含む)なども実施しており、今後は静岡市でも伐採後の造林時に、造林者に対して少花粉スギやエリートツリーの苗木を植栽するよう働きかけていきます。
花粉症対策については、このような取組を継続していくと共に国や県と連携していく中で、確実な目標達成に向けて努めていきます。