豆知識No.22　五大ウィスキー　その3

今回は、オクシズ玉川で、ウィスキー蒸留所を建設中の「ガイアフローディスティリング株式会社」代表取締役　中村大航さんからウィスキーについての豆知識です。

五大ウィスキーの最後に紹介するのがジャパニーズ・ウィスキー。スコッチに勝る本格的国産ウィスキーを目指したことから、スコッチによく似た特徴を持っています。ピートによるスモーキー・フレーバーは抑えられていますが、華やかな香りを有し、香味が穏やかなバランスの良いウィスキーです。

ヨーロッパでのウィスキー見直しの動きと中国などの新興国の需要が伸びたなどの理由から、2006年頃から、ウィスキーの人気は、上り調子となっています。2014年の国産ウィスキーの輸出が、前年比5割増しになるなど、日本のウィスキーの人気もうなぎ上りです。昨年、香港で行われたオークションでは、「軽井沢50年」が約1,400万円で落札されています。

また、2012年のワールド・ウィスキー・アワードにおいて、「山崎25年」がシングルモルト・ウィスキー部門で世界一となったほか、英国のガイド本「ウィスキー・バイブル2015」においても、日本の「山崎シングルモルト・シェリーカスク2013」が、史上初めて世界一の評価を受けるなど、日本ブランドがすでに世界で最高の評価を受けるまでになっています。

先日、旅行した際に訪れたスコットランドの酒場やヨーロッパの免税店にも日本のウィスキーが置かれていました。ウィスキーの本場、スコットランドに日本のウィスキーが置かれていることからも、日本ブランドがすでに世界で確立されていることが分かります。

今回、ウィスキー製造を手がけた理由は、私自身、ウィスキーが一番好きなお酒だからなのですが、輸出産業としてのウィスキーに可能性を感じているからというのもあります。ウィスキーは、世界中に需要がありますが、その土地でしかできない「One And Only」、唯一無二の商品です。将来的には、オクシズ玉川のウィスキーを輸出して、国内だけでなく、世界中に広げていきたいと考えています。