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更新日:2025年5月22日

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静岡市埋蔵文化財センター

静岡市埋蔵文化財センター外観写真

本施設は、埋蔵文化財の整理と保管を目的として、平成16(2004)年に清水区横砂東町に開館しました。
発掘調査で出土した遺物の「整理作業」と「収蔵・保管」のほかに、遺物の「展示公開」も行っています。

また、本施設は、明治時代の元老井上馨侯の別邸「長者荘」の跡地に建っていることから、庭は井上馨侯記念庭園として整備しています。

埋蔵文化財センターで行っていること

​発掘調査出土遺物の整理

発掘調査で出土した遺物の、洗浄・注記・接合・図化といった整理作業を行っています。また、発掘調査現場で記録を取った図面や写真を編集し、出土遺物の図や写真と合わせ、発掘調査の成果として報告書にまとめ、刊行しています。発掘調査報告書は、市内の図書館や当館内にある書籍閲覧コーナーで見ることができます。

遺物の注記作業

遺物の図化作業

デジタルトレース・編集作業

発掘調査出土遺物の管理

整理作業を終えた出土遺物の収蔵・保管を行っています。

発掘調査出土遺物の公開

常設展示

静岡市内の遺跡から出土した遺物の一部を、縄文時代から江戸時代まで時代順に展示しているほか、三池平古墳の副葬品や、尾羽廃寺の瓦を焼いていた東山田3号窯、巴川から発見された鎌倉時代の丸木舟なども見ることができます。

縄文時代~江戸時代の出土品

東山田3号窯(古代瓦窯)の剥ぎ取り実物展示

三池平古墳の展示コーナー

テーマ展示

前年度の発掘調査速報展示やテーマに沿った展示を、年3回程度開催しています。テーマ展示コーナーは決して広くはありませんが、静岡市所蔵の考古資料を可能な限り公開します。

令和7年度
第1回:~有東遺跡出土品指定記念~静岡市の名品展

5月30日(金曜日)~7月25日(金曜日)

チラシ(PDF:1,290KB)

令和7年3月に、市指定文化財になったばかりの有東遺跡の出土品を公開します。市内で最も古い弥生土器は、同じ弥生土器でも登呂遺跡のものとはちょっと違います。ぜひ、違いを感じてみてください。また、その他の指定文化財も一挙公開します。室ヶ谷古墳出土の金銅製の大刀など、古墳の副葬品や、清水天王山遺跡出土の不思議な模様の土器や耳飾りなど、「名品」が並びます。

 

井上馨と長者荘

井上馨侯肖像

~埋蔵文化財センターは井上侯別邸跡地に建っています~

【井上馨の生涯】

天保6(1835)年、周防国の武士の家に生まれました。若い頃は尊王攘夷運動に加わり、高杉晋作らと英国公使館焼討事件を起こしています。その後、伊藤博文ら4名と共にイギリスに密航し、欧州の発展を目にすると、帰国後は開国派に転じて討幕運動に参加しました。
明治維新後は、外務大臣・内務大臣など数々の要職を歴任。特に、欧米との不平等条約の改正に尽力したことは有名です。引退後も元老として日本の政治を牽引。日本鉄道、銀行の設立、三井財閥などとも深く関わり、実業界の発展にも大きく貢献しました。清水の横砂の別邸で、79歳の生涯を閉じています。

【長者荘】

井上馨は、清水の横砂の地に別邸「長者荘」を構え、晩年はそこで暮らしました。敷地は5万坪(17町歩)とも言われており、広大な敷地で、蜜柑など柑橘類の栽培に力を注いでいました。本施設は、その敷地内にあった、長者山(米糠山)と呼ばれた小山の跡地に建っています。「長者荘」は、昭和20(1945)年7月の空襲ですべて焼失してしまいましたが、埋蔵文化財センターの庭には、井上馨と関係の深い桂太郎の石碑などが残されています。
平成17(2005)年と平成30(2018)年に井上家より寄贈を受けた貴重な近代歴史資料は、現在、静岡市歴史博物館で大切に保管されています。

資料の利用・学校等団体見学のお申込み

資料の利用

出土遺物の閲覧や貸出等、学術調査の依頼を受け付けています。
埋蔵文化財センターへ連絡後、静岡市所蔵資料の調査依頼書(ワード:17KB)に必要事項をご記入のうえ、お送りください。

学校等団体見学のお申込み

埋蔵文化財センターの見学をする際に、職員による解説を希望する場合は、事前に埋蔵文化財センターにご連絡ください。その後、静岡市埋蔵文化財センター見学依頼書(ワード:15KB)に必要事項をご記入のうえ、お送りください。
なお、大型バスの駐車場はございません。ご不便おかけしますが、ご了承ください。

来館者の皆さまへ

新型コロナウィルス感染拡大防止のため、ご来館に際しては、以下のとおりご理解・ご協力をお願いします。

  • (1)せき・のどの痛みなどの症状がある方は、マスクの着用をお願いします。
    マスクが無い場合は、ハンカチやタオル等を使用して、飛沫感染対策を行ってください。
  • (2)入館する際には、手指を消毒してください。
  • (3)館内の混雑を防止するため、入場制限を行う場合があります。ご了承ください。

安心・安全にご利用いただくため、皆様のご理解・ご協力をお願いいたします。

埋蔵文化財センターの案内

開館時間

午前9時から午後4時30分(業務時間は午前8時30分から午後5時15分)

休館日

土曜日、日曜日、祝日、年末年始(ただし、第1・第3日曜日は開館)

入館料

無料

駐車場

有り。大型バスは不可

アクセス

<バス>JR清水駅三保山の手線但沼車庫行きに乗車、「横砂」バス停で下車し、徒歩10分
<車>東名高速道路「清水インター」から国道1号線バイパスを東進し、「横砂北」交差点を右折、次の信号を左折後、埋蔵文化財センター看板を左折

埋蔵文化財センター周辺地図

お問い合わせ

観光交流文化局歴史文化課埋蔵文化財係

葵区追手町5-1 静岡庁舎新館16階

電話番号:054-221-1069

ファックス番号:054-221-1451

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