日向の七草祭 印刷用ページ

最終更新日:
2015年3月26日
静岡県指定無形民俗文化財 昭和55年11月28日指定
 
 静岡県は、田遊び系の芸能が豊かなことで知られています。静岡市内でも藁科川上流の日向で田遊びが伝承されてきました。日向の田遊びは、福田寺観音堂の祭り、七草祭で演じられます。その歴史は古く、寛永21年(1644)に記された詞章本にも残されています。
 七草祭りは、午前中に行われる日の出の祈祷と、田遊びが行われる夜祭りとで構成されています。田遊びの演目は、歳徳神に拝礼する所作を伴う「歳徳祝としとくいわい」に始まり、「大拍子」、「申田楽」、「駒んず」、田遊びの詞章を唱える「数え文」があります。また、「浜行」、「若魚」と称する道化が登場し、海の幸・山の幸を人々にもたらします。
 他地域の田遊びのように、鍬や鎌を手にして稲作の作業を表現するといった演目はありませんが、「数え文」の詞章あわせて太鼓の上に福の種と称する米を撒き、幣束で鳥追いの所作をする演目があります。
 
保存団体  日向町内会
 
旧暦1月7日 に、 静岡市葵区日向 にある 福田寺観音堂 にて
 
アクセス
 バス 「藁科線」(日向行) 「堂下」下車
  車  市街地より約1時間
日向七草祭 浜行
日向七草祭 駒んず
 
~みどころ~
 「駒んず」は、非常に特徴的な演目です。輪になって笹竹を持ち、駒んずの詞章を唱和しながら笹竹を揺する人々の中へ、馬と山鳥の被り物をした舞役が順に入っていきます。山鳥の羽根は蚕の掃立て用羽箒に、馬は養蚕の神と結びつく信仰にちなんだもので、このときの詞章もまた養蚕の工程を表現していることから、この演目が養蚕の繁栄を祈願するものであることが分かります。
 馬と鳥は、もともと青年が演じるものでしたが、第二次世界大戦後、子供が担当するようになりました。
 

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