市内のインフルエンザ流行状況について 印刷用ページ

最終更新日:
2023年3月17日

インフルエンザ流行期に入りました

令和5年第1週(1/2-1/8)にインフルエンザの市内定点医療機関当たりの患者数が3.28人となり、流行の目安のとなる1人を上回ったことから、インフルエンザの流行期に入りました。
過去2年新型コロナ感染症の影響等によりインフルエンザの流行はなく、定点当たりの報告数が1以上となったのは流行最終週である令和2年第8週(2/17~2/23)以来、約2年10か月ぶりです。今後患者数が増加することが予想されますので、感染拡大の防止に努めてください
 
感染予防のポイント!
・手洗いの徹底
・マスク等の咳エチケット
・アルコール製剤による消毒
 

インフルエンザ流行状況の指標

インフルエンザは法律上「五類感染症」に分類されています。
五類感染症の中でも、「定点把握疾患」とされているインフルエンザは、指定された医療機関(定点医療機関)が1週間の患者発生数を保健所に報告することになっています。市内には25か所の定点医療機関があり、この報告を基に市内のインフルエンザの流行状況を判断します。

判断には「定点医療機関あたりの1週間の患者発生数」を指標とします。
【指標】 = 【1週間のインフルエンザ患者報告総数】 ÷ 【定点医療機関数】

この指標による、流行状況の考え方は次のとおりです。
 警報発令の基準:指標が30を上回った場合
 ※警報発令後、指標が10を下回った場合警報解除(10以上の場合は警報継続)

 注意報発令の基準:指標が10を上回った場合

 流行入りの基準:指標が1を上回った場合  ← 現在はここ

インフルエンザが流行しやすい時期を踏まえ、例年9月から翌年5月まで(35週前後から翌年22週前後まで)をインフルエンザシーズンとして、感染状況の判断をしていきます。

 

現在の市内インフルエンザ流行状況


現在の市内インフルエンザ流行状況(~2023年10週まで)(PDF)
※スマートフォン等で下の画像が見づらい方は、上のPDFをご覧ください。

 

インフルエンザについて

1.インフルエンザとは?
 インフルエンザは、インフルエンザウイルスを病原体とする急性の呼吸器感染症で、通常の急性上気道炎(いわゆる、風邪)に比べ全身症状が強く出やすいことが特徴です。
 例年、1月から2月をピークに、12月から翌年3月頃にかけて流行します。
 
 

2.症状
 インフルエンザはウイルスに感染してから、おおむね1~3日ほどの潜伏期間の後に、38℃以上の発熱、頭痛、咽頭痛、関節痛、全身倦怠感などの症状が比較的急速にあらわれます。併せて、通常の風邪のような呼吸器症状(咳・鼻水など)も見られます。 おう吐や下痢などの消化器症状が見れられる場合もあります。
 通常は1週間前後で軽快しますが、次のハイリスクグループでは重症化して肺炎や脳炎になることがあります。

 <インフルエンザのハイリスクグループ>
  ・ 子ども
  ・ 高齢者
  ・ 妊婦
  ・ 慢性疾患を持っている人(ぜん息、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、心臓病、糖尿病など)

 

3.感染経路
 原因となる病原体は、インフルエンザウイルスです。インフルエンザウイルスは、A型、B型、C型があります。流行するインフルエンザウイルスの型は、その年ごとに国や地域でも異なります。
 なお、C型はヒトでの流行は起こりにくいとされています。
 感染者との会話や咳、くしゃみなどからのしぶき(飛沫)に含まれるインフルエンザウイルスを吸い込むことで感染します(飛沫感染)。
 また、ウイルスを含んだ飛沫は、ドアノブなど様々なものに付着しています。それらに触れた手で目や口に触れると感染する可能性があります(接触感染)。

 

4.治療
 治療は、症状に応じた対症療法が中心です。医療機関を受診の際には、抗インフルエンザ薬を使用される場合もあります。治療については、症状が出始めてからの時間や病状に合わせて医師が判断しています。

 <治療のポイント>
  ・ 安静して、休養をとりましょう。
  ・ 水分を十分にとりましょう。お茶やスープなど飲みたいもので結構です。
  ・ 処方された薬は正しい用法で確実に飲みましょう。
  ・ 医療機関への受診時や、家族等から介護を受ける際には咳エチケットとしてマスクをしましょう。
  ・ 熱が下がった後も数日(2日程度)はウイルスを排出するといわれているので、周りの方へうつさないよう配
   慮しましょう。

インフルエンザにかからないために -予防について-

インフルエンザを予防する主なポイントは、次のものがあります。

 
1.インフルエンザワクチン
  ・ インフルエンザワクチンは、インフルエンザウイルスに対する免疫をつけるもので、感染後に発症する可能
   性をある程度抑える効果と、発症した場合の重症化を減らすことができると報告されています。
  ・ ただし、インフルエンザワクチンは、インフルエンザウイルスが体内に侵入する「感染」を完全に抑える働き
   はありません。
  ・ 効果が期待できるのは接種後約2週間以降で、3~5ヶ月ほど効果が持続するといわれています。  

 

2.咳エチケット
  ・ 咳、くしゃみを他の人に向けて発しないようにしましょう。
  ・ 咳が出るときはできるだけマスクをつけましょう。
  ・ 手のひらで咳やくしゃみを受けた時はすぐに手を洗いましょう。


 

3.手洗い
  ・ 手洗いは感染症予防の基本です。帰宅したら、手洗いの徹底を心がけましょう。
  ・ 咳やくしゃみを手でおおったときにも手にウイルスがつきます。この手で鼻をこすったりした時に感染する
   恐れがあります。
  ・ アルコール製剤による手指衛生も効果があります。

 

4.その他
  ・ 普段から食事による栄養と睡眠を十分にとり、病気に対する抵抗力を高めておくことが効果的です。

 

5.家庭内などでの清掃・消毒について
  ・ 患者さんが使用した食器、衣類、浴槽などは通常の洗浄や洗濯で対応できます。
  ・ 家庭内での接触感染による感染を防ぐため、皆さんが触れる場所(ドアノブ、スイッチ、手すりなど)を定期
   的にアルコール製剤でふき取ることも有効です。



   インフルエンザの予防と感染時の対応(PDF:107KB)

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