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ページID:1871
更新日:2024年4月1日
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ペットの災害対策
災害対策の大切さ
静岡市では、以前より大地震発生のリスクが指摘されており、東海地震の発生確率はこの先30年以内で88%と言われています(*)。
(*2012年文部科学省地震調査研究推進部の調査による。)
降水確率にたとえてみると、88%という数字は、「雨が降る」といっていい確率です。
外出する時には、ほとんどの方が傘をもっていくでしょう。
傘をもつのと同じように、災害への備えをしておくことはとても大切です。
近年の大地震以降、食料・水の備蓄や防災グッズを入れた持ち出し袋を用意するなど、災害に対する対策を行う方が増えてきました。
しかし、ペットのための対策を行う方はまだ多くありません。
もし、今大地震などが起こったら・・・
- ペットのフードや水、薬などの備蓄はありますか?
- 家が壊れて住めなくなり避難所へ向かう時、ペットは連れて行きますか?
- ペットが逃げだしたら、飼い主がわかるようにしてありますか?
過去の災害では、このような対策をしていなかったために、多くの動物たちが犠牲になりました。また、飼い主がわからないために、今も家に帰れない動物たちがたくさんいます。
災害は、次の瞬間、起こるかもしれません。
「きっと大丈夫」ではなく、「必ず起こるもの」として、できる限りの準備をしてください。
起こってからでは遅いのです。災害への対策は、普段からの備えにかかっています。
避難所に「避難所ペットスペース設営ボックス」を配備しました
東日本大震災など過去の大規模災害から得られた愛玩動物(ペット)に関する教訓を踏まえ、環境省では災害が発生した場合、ペットと一緒に避難する「同行避難」を推奨しています。
一方、避難所はペットの苦手な方など様々な人達が避難してきています。避難してきたペットを適切に飼育管理し、円滑な避難所運営を行っていくためには、人の生活空間とペットの生活空間(ペットスペース)を分けていく必要があります。
そこで、動物愛護センターでは、拠点となる避難所(地区支部)の防災倉庫76箇所に、人の生活空間と分けて、飼い主がペットを飼育管理できるスペースをつくるための「避難所ペットスペース設営ボックス」を配備しました。
設置した避難所は「避難所ペットスペース設営ボックス配備先一覧」のとおりです。
- 避難所ペットスペース設営ボックス配備先一覧(エクセル:16KB)
- 避難所ペットスペース設営ボックスマニュアル(PDF:155KB)
- 避難所ペットスペース設営ボックスマニュアル(概要)(PDF:788KB)
- 避難所ペットスペース設営ボックスマニュアル(掲示物)(PDF:144KB)
- 避難所ペットスペース設営ボックスマニュアル(様式集)(PDF:877KB)
- 避難所ペットスペース設営ボックス内容一覧表(PDF:381KB)
避難所ペットスペース設営ボックスについて
ボックスの中には、ペットスペースを作るためのマニュアルや用品等が入っています。
避難所ペットスペース設営ボックス外観
避難所ペットスペース設営ボックス中身
パンフレットを作成しました
静岡市では、ペットの災害対策についてまとめたパンフレットを作成しました。
(1)災害が起こる前の備え
(2)災害が発生したら
(3)避難所や仮設住宅での注意点
以上の3つの項目にわけて、飼い主の皆様に知ってほしい、準備してほしいことをつめこんであります。
ぜひ、ご一読ください。
同行避難について
ペットと共に避難所へ避難することを同行避難といいます。
過去の災害では、ペットを家に残して避難した後、家に戻れなくなり、ペットが亡くなってしまう、家から脱走し行方不明になるといった事例が多数ありました。
避難する場合はペットと一緒に避難することが原則です。
しかし、避難所の運営は自治会が行うため、受け入れられない避難所もありますので、同行避難が受付できるかを、お住まいの自治会(町内会等)にお尋ねください。