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ページID:5062
更新日:2024年7月9日
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由比北田の天王船流し
記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財 平成26年3月10日選択
「由比北田の天王船流し(ゆいきただのてんのうぶねながし)」は、清水区由比北田の北野天神宮の境内にある津島神社で、毎年7月第3土曜日に行われる疫病除けの民俗行事です。
祭りの1週間前の日曜日、地区の人たちによって麦ワラと竹を材料に全長4メートルほどの「天王船」が製作されます。
祭りの当日、天王船の帆柱(ほばしら)の頂には「ゴヘイ」といわれる津島神社の神札(かみふだ)や、紙垂(しで)をつけた榊、帆にはほおづき提灯が飾られます。その後、自治会の理事などが天王船を担ぎ、氏子総代を先頭に地区内を巡行して、由比川へと向かいます。
地区の人たちは家の前で天王船を出迎え、氏子総代にゴヘイでお祓いをしてもらい、災厄をうつした「オスガタ」と呼ばれる紙製の人形(ひとがた)を天王船の一行に渡します。
天王船は、由比川の河口から浜に出て、「オスガタ」を船にのせ、松明に火をつけて、担ぎ手とともに海に入り、沖に向かって押し流します。
※由比北田地区では「天王舟」の表記を使用していますが、本ページでは記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財の選択名称「由比北田の天王船流し」にならって表記しています。
由比北田の天王船流し
基本情報
【保存団体】由比北田自治会
【実施日】7月第3土曜日 ※令和6年は、7月13日土曜日15時頃から実施
【会場】北野天神宮(清水区由比北田)ほか
【アクセス】JR由比駅から徒歩20分程度
町内巡行
お祓いをうける
オスガタを集めた籠
調査報告書について
『記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財 由比北田の天王船流し調査報告書』を、市内図書館などでご覧いただけます。この調査報告書は、令和3・4年度に静岡市教育委員会が調査し、その調査結果を報告書にまとめ、令和5年3月に刊行したものです。
動画はこちらからご視聴いただけます。