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更新日:2024年2月15日
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清沢の神楽
静岡県指定無形民俗文化財 昭和42年10月11日指定
清沢の神楽は、安倍川・大井川・瀬戸川流域に広く分布する神楽のひとつです。この神楽は、舞筋の違いなどから藁科・川根型(舞筋を辺にとる)と安倍・井川型(舞筋を角にとる)に二系統に分かれますが、清沢神楽は藁科・川根型に属します。
現在伝承している演目は、「湯の舞」「五方の舞」「大助の舞」など24演目です。同系統の神楽の中でも、とくに華やかで芸術性が高いと言われており、湯立てや反閇(へんぱい)など、呪術的な神事も伝承されています。また、舞台の天井には五色に彩られた見事な切り飾りが施されます。
昭和52年に清澤神楽保存会が結成されてからは、地区全体で神楽の保存に努めており、保存会のメンバーが各集落の祭礼で神楽を奉納しています。
基本情報
【保存団体】清澤神楽保存会
【実施日】10月上旬から下旬
【会場】清沢地区の各神社 ※詳しい日程は事前にお問合せください
【アクセス】車 市街地より約1時間
~みどころ~
神楽は、陰陽五行の思想に基づき五方(東・南・西・北・中央)、あるいは四方(東・南・西・北)に向かって舞筋をとり、それぞれの方角に向かって同じ所作を繰り返します。一見、どの舞も同じように見えてしまいますが、各方向へ向かう所作には舞ごとに特徴があり、そこに神楽を伝承してきた人々の工夫を見出すことも出来るのです。各演目にどのような所作の違いが見られ、そこにどういった意味・想いが込められているのか考えながら見学するのも、神楽鑑賞の楽しみのひとつと言えるでしょう。