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更新日:2024年2月15日
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静岡浅間神社廿日会祭の稚児舞楽
国指定重要無形民俗文化財 令和4年3月23日指定
静岡浅間神社の四月のお祭りである「廿日会祭はつかえさい」で奉納されます。お踟とともに市内を行列してきた稚児が浅間神社に到着すると、大祭が執り行われ稚児舞楽を奉納するのです。
その歴史は古く、戦国時代の公卿 山科言継が稚児舞楽を見物したという記録が『言継卿記』という書物に見られます。その当時は、建穂寺(葵区建穂 現在は廃寺)の稚児舞楽を浅間神社で奉納していたようですが、近世以降、稚児役は幕臣子弟、町衆の子弟へと変化しました。現在では氏子の中から稚児役が選ばれます。「安摩」という演目に登場するズジャンコ舞(二の舞)だけは、建穂の人々が担当しています。
現在伝承している舞は、「振鉾」「納曽利」「安摩・二の舞」「還城楽」「太平楽」の五段です。
基本情報
【保存団体】静岡浅間神社廿日会祭の稚児舞楽保存会
【実施日】4月5日
【会場】静岡浅間神社(葵区宮ヶ崎町)
【アクセス】バス「安倍線」「赤鳥居」下車
~みどころ~
「安摩」は、二人の稚児が優雅に舞う演目ですが、舞の途中でズジャンコ舞と称する「二の舞」が登場します。「二の舞を演ずる」という言葉の語源となった舞で、ジジとババの面をつけた舞役が、稚児のまわりを安摩の舞を真似て滑稽に舞っていきます。この舞を見て稚児が笑うとその年は不作になる、などといわれているそうです。