心臓が止まった怪我人は診てもらえないのか
- 最終更新日:
- 2015年3月26日
災害時には怪我の重さで治療の順番が決められると聞いた。それは止むを得ないと思うが、心臓が既に停止していたら診てもらえないといわれた。救急病院では人口呼吸や電気ショックで心臓を動かして蘇生させるようにしているはずだが何故それをやらないのか?
重傷度に応じて患者を選別することをトリアージといいます。その中で既に心臓が停止していたり瞳孔が開いている方は『死亡』と判断され「黒タッグ」が付けられます。「黒タッグ」が付いた方はご指摘のように治療を行ないません。
救急病院では、1人の患者を蘇生させるために大勢の医療者の手・たくさんの薬剤が必要になります。一方、大規模災害の現場ではたくさんの患者を1人の医療者が限られた薬剤で対応することになります。つまり、災害時に救急病院のような治療を行なうと、『1人を救うためにたくさんの人を犠牲にしなければならない』ことになってしまいます。
一人でも多くの負傷者を救うためのトリアージにご理解をいただくとともに、災害時に怪我をしないための事前対策である「家屋の耐震補強・家具の固定」を積極的に行なっていただくようお願いします。
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