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更新日:2026年3月18日
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清水が生んだ彩色木彫の名匠「平野富山常設展」
清水が生んだ彩色木彫の名匠平野富山(ひらのふざん)。
平成元(1989)年に、ご遺族から旧清水市に寄贈された平野富山作品(彩色木彫35点、塑造等約35点、書2点と収集品(富山コレクション)454点から厳選し、清水文化会館マリナート1階ギャラリー隣常設展示コーナーでご紹介しています。
常設展示のご案内
常設展示コーナーでは、年に数回展示替えを行い、テーマを設けて富山作品の魅力をお届けしています。
皆さまもぜひ、お近くにお立ち寄りの際は、平野富山の世界を様々な角度から堪能してみてください。
常設展示コーナーの写真撮影はご遠慮下さい。
現在の展示(2026年3月~6月)
テーマ
社寺奉納品の仕事
出品リスト
- 三番叟(昭和時代初期~昭和30年代後半):木、彩色
- 福ねずみ(昭和52年~平成元年頃):木、彩色
- 美粧(原型は第81回太平洋展出品作。昭和60年(FRPは没後制作)):FRP
- 神馬(昭和53年頃):木、彩色
- 神猿(昭和56年頃):木、彩色
いずれも静岡市所蔵。

平野富山≪神馬≫

平野富山≪神猿≫
屋外展示のご案内
静岡市清水文化会館マリナートでは、屋外でも富山作品をお楽しみいただけます。
本展示とご一緒にぜひご覧ください。
平野富山について

静岡県庵原郡江尻町(現・静岡市清水区江尻東)出身の平野富山(ひらのふざん、1911~89)は、近代日本を代表する彩色木彫家の一人です。
木彫界の巨匠・平櫛田中(ひらくしでんちゅう、1872~1979)から信頼をおかれ、代表作「鏡獅子」(東京国立近代美術館蔵)の彩色はもちろん、多くの田中作品の彩色を富山が手がけています。
富山は人形師・池野哲仙(いけのてっせん、1880~1936)のもとで学んだ確かな彫技と彩色技術により、能や歌舞伎、神仏などの伝統的な主題から今日的な女性像まで、まさに超絶技巧とも言うべき作品を生み出します。
また齋藤素巖(さいとうそがん、1889~1974)に西洋彫刻も学び、日展を中心に活躍しました。
平野富山略年譜
- 1911年3月7日(0歳):静岡県庵原郡江尻町(現・静岡市清水区江尻東)に平野芳太郎・なおの三男として生まれる。本名は冨三(号は富世、銕国、敬吉、富山)
- 1926年(15歳):清水市江尻尋常高等小学校(現・静岡市立清水江尻小学校)卒業。静岡市内(現・静岡市葵区)の指物所のほか様々な職を経験
- 1928年(17歳):彫刻を志し上京。池野哲仙の内弟子となり彩色木彫を学ぶ。富世の号を使用
- 1936年(25歳):平櫛田中、哲仙とともに「春興鏡獅子」の舞台姿を研究。哲仙没後、田中の彩色の仕事を引継ぐ
- 1937年(26歳):横川まさと結婚。人形研究団体・日本人形社に加わり昭和16年(1941)まで銕国銘で彩色木彫を出品。東京市駒込坂下町(現・文京区千駄木)に住む
- 1941年(30歳):構造社研究所に入所し齋藤素巖に師事、西洋彫刻を学ぶ。第1回白鳳会展に彩色木彫を出品し昭和36年(1961)頃まで銕国銘で継続
- 1942年(31歳):構造社第15回展に初出品。この時より西洋彫刻において敬吉銘を使用。第5回新文展に《女》を出品し初入選、翌年も出品
- 1946年(35歳):東京都日暮里町(現・荒川区西日暮里)に住む
- 1949年(38歳):日展に出品を再開
- 1952年(41歳):土産物・玩具制作などを行う三美工藝合資会社を設立。(昭和48年(1973)平野彫刻研究所に移行)
- 1953年(42歳):第9回日展入選。以後連続入選
- 1956年(45歳):第12回日展に《若人》を出品し特選
- 1958年(47歳):平櫛田中《鏡獅子》(東京国立近代美術館蔵)の彩色を行う
- 1959年(48歳):第2回新日展に《裸婦》を出品し特選。第7回日彫展に初出品、以後継続
- 1962年(51歳):第58回太平洋展に《現》を出品し文部大臣奨励賞。太平洋展会員となる
- 1963年(52歳):日展会員となる。大山阿夫利神社にブロンズ像《権田直助翁》を奉納
- 1966年(55歳):彫刻研修のため、昭和44、46年(1969,71)と三度欧州各国の美術館を見学
- 1969年(58歳):川崎大師平間寺に《稚児大師尊像》、大山阿夫利神社にブロンズ像《内山翁之像》を奉納
- 1972年(61歳):彩色木彫による初個展を開催
- 1977年(66歳):この頃、号敬吉を富山に改める。寒川神社に《神馬》を奉納
- 1979年(68歳):寒川神社に《猿》、清水湊実相寺に《無量寿塔》を奉納
- 1981年(70歳):『平野富山木彫作品集』(講談社)刊行。日展審査員を務める
- 1982年(71歳):故郷での個展「平野富山木彫展」(旧・清水市民文化会館)を開催。日展評議員となる
- 1983年(72歳):平野富山後援会が発足
- 1985年(74歳):「平野富山彩色木彫回顧展」(駿府博物館)を開催
- 1986年(75歳):高野山福智院に《孔雀明王》を奉納
- 1988年(77歳):川崎大師平間寺に《稚児大師尊像(レリーフ)》を奉納
- 1989年(78歳):6月22日、肺癌で死去。清水市(現・静岡市)に作品が寄贈される
会場のご案内
清水文化会館マリナート1階ギャラリー隣
〒424-0823静岡市清水区島崎町214電話054-353-8885
【開館時間】9時から22時まで
【休館日】毎週月曜(休日の場合はその翌平日)、年末年始(12月28日から1月4日まで)。臨時に休館することがあります。
アクセス
電車の場合
- JR清水駅みなと口(東口)下車、徒歩約3分(清水駅自由通路直結)
(JR東海道線静岡駅-清水駅間・約11分) - 静岡鉄道新清水駅下車、徒歩約10分
(静岡鉄道静岡清水線新静岡駅-新清水駅間・約20分)
お車の場合
- 東名高速道路清水ICより自動車で約10分
(注1)現地には、一般来場者用駐車場はございません。隣接の清水駅東口駐車場、日の出パーキング等、周辺の有料駐車場をご利用ください。
(注2)一般来場者駐輪場はございません。隣接する清水駅東口駐輪場(有料)をご利用ください。