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更新日:2025年8月13日
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第3回国連海洋会議(UNOC3)サイドイベントに登壇しました
フランス共和国ニースで開催された第3回国連海洋会議のサイドイベントに、静岡市が静岡県、関係大学、企業等と連携して取り組んでいる「駿河湾・海洋DX先端拠点化計画」の事業責任者の橋本正洋教授が登壇し、駿河湾の貴重な海洋環境や現在進めている取組などについて、各国に情報発信しました。
概要
国連海洋会議(United Nations Ocean Conference)は、SDGs14「海の豊かさを守ろう」をテーマに、持続可能な海洋の保全と利用を促進するため、各国や様々な国際機関、ステークホルダーが参加し、世界の海洋、海域、海洋資源が直面している課題に取り組む会議です。
今回は、そのサイドイベントにSDGsローカルハブ都市である静岡ハブとして、他のSDGsローカルハブ都市であるブラジルパラナハブ、ハワイハブ、バスクハブと共に登壇しました。各ハブ都市がSDGs14の取組について世界に向けて情報発信し、ディスカッションするとともに、締めくくりとして、産業・雇用・環境保全が調和したブルーエコノミーの実現の重要性について改めて認識を強化し、「海洋の持続可能性と豊かなブルーエコノミーのための2030アジェンダ(SDGs)のローカライゼーション」のテーマのもと、各都市の取組を盛り込んだ宣言書(以下)を国連へ提出することを合意しました。
※SDGsローカルハブ都市とは
国連では、SDGsの普及・達成に向け、世界各国の都市をリードし、情報発信をする役割を担う「SDGsローカルハブ都市(Local 2030 Hub)」を選定しています。静岡市は、2018年7月、アジア初のSDGsローカルハブ都市に選定されました。イギリスのリバプール市・アメリカ合衆国のハワイ州などの世界的に有名な都市も選定されています。
サイドイベント詳細
登壇日時
2025年6月10日18時30分~20時30分
登壇場所
フランス共和国ニース市
ホテルニース・ヴォ―・リヴァージュ
テーマ
「地域の変革が世界を動かす
~SDGs14を前進させるための持続可能な経済と多様な関係者の協働の取組~」
参加都市・団体
UN Etxea (バスク国連協会事務局)
Bermeo Tuna World Capital(バスクハブ)
Hawaii Green Growth 2030 HuB(ハワイハブ)
Paraná 2030 Hub(パラナハブ)
Shizuoka 2030 Hub(静岡ハブ)
各都市のプレゼンテーション内容
Shizuoka 2030 Hub(静岡ハブ)
「静岡のブルーエコノミー国際拠点の形成- 駿河湾・海洋DX先端拠点化イニシアティブ-」
静岡の産学官連携による次世代の人材育成、研究開発、事業化を通じた持続可能なブルーエコノミーの実現への取組
Bermeo Tuna World Capital(バスクハブ)
漁獲量や資源状況のデータを活用した持続可能なマグロ漁業、関連産業へ女性参画の拡大の取組
Hawaii Green Growth 2030 Hub(ハワイハブ)
若者主体のネットワークによるSDGsのローカル化、可視化の取組(再エネ・海洋資源管理等)
Paraná 2030 Hub(パラナハブ)
漁業従事者・市民向け海洋リテラシー教育(独自教材作成)、社会的弱者を巻き込んだ海洋ごみ対策の取組
サイドイベント終了後の共同宣言
イベントの締めくくりに、「海洋の持続可能性と豊かなブルーエコノミーのための2030アジェンダ(SDGs)のローカライゼーション」のテーマのもと、各都市の取組を盛り込んだ宣言書を国連へ提出することを合意しました。
国連海洋会議について
•55か国の首脳と170か国以上の市民、事業体、科学研究の分野から15,000人が参加しました。関連するサイドイベントも450以上が開催されました。
•会議最終日に、海洋保護区の拡大、海上輸送交通の脱炭素化、海洋汚染との闘い、脆弱な沿岸国や島嶼国への資金動員などに向けた具体的な措置を求めた“Our ocean, our future: united for urgent action” とのタイトルで政治宣言(Political Declaration)が採択されました。その他、開催都市ニース主導による「ニース海洋行動計画」に対する活動資金の拠出表明が欧州諸国から示されました。
開催日時
2025年6月9日~6月13日
会場
フランス共和国ニース市