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更新日:2024年2月1日
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有東木のギリッカケ
正月から春
山葵で名高い有東木に伝わる子供行事ギリッカケは、正月晦日(かつては小正月)の早朝に地域の子供達のみで実施されていました。いわゆる小正月の訪問(福福)儀礼の一つです。
事前に子供達は、親の手を借りて伐り出されたヌルデの木を輪切りにし、円盤状にした木片を用意します。これをギリッカケとも称し、それぞれ自分達の名を書き込んで持ち寄り、一本の竹竿に掛け吊るして担いで村内を巡行するのです。このギリッカケは行事終了後に家に持ち帰り、庭にある柿の木などに吊り下げて作物の豊穣、家内安全などを祈願します。
小正月の訪問儀礼は、子供行事にも多いのがその特徴ですが、ここでのそれは、ギリッカケ(ギリとも)と称する木片の呪具が、山村部の民俗らしさを実感させています。
- 実施日
1月31日(現在中断)※実施については、事前にご確認ください - 会場
葵区有東木