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ページID:3202
更新日:2024年2月15日
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ねずみ、衛生害虫について
ネズミ、衛生害虫等
ネズミ対策の知識・ネズミの害・種類と生態・駆除方法・衛生害虫対策の知識・衛生害虫の害・駆除方法
生活衛生課では、ネズミや衛生害虫等に関する相談を受けています。
ネズミは各種の感染症を媒介するほか、人間の衣食住に与える被害は大きいものがあります。
種類と生態
わが国で、14種類のネズミが生息しているといわれていますが、私たちの生活に関係の深いのは次の3種類です。
種類 |
体長と体重 |
主な生活場所 |
行動の特色 |
---|---|---|---|
クマネズミ | 体長18~22cm 体重200g |
天井裏、壁・はめ板裏等 | 広い道路でも電線を渡りビル等に移り住む、泳げない、乾燥を好む |
ドブネズミ | 体長22~25cm 体重300g |
床下、地下、下水周辺等 | 泳ぎ潜水、寒さに強い、土中に穴を掘ることもする |
ハツカネズミ | 体長6~10cm 体重15~20g |
物置・倉庫・畑地等 | 最近はビル内に住み付く、行動は敏捷、小型で20mmぐらいの隙間をぬける |
駆除方法
ネズミは知恵のある学習能力の高い動物です。それだけにネズミの習性をよく知り、その弱点をつくのが駆除のコツです。
エサになる物を置かない | 保管状態の悪い食品やペットのエサ がネズミのエサになる例が多くみられます。食品やエサは密閉容器に入れて保管し、生ゴミは蓋付きの容器等に入れ、ネズミのエサにならないようにします。 |
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通路をふさぐ | ハメ板、壁、床、天井、通気口等 はネズミが外部から侵入できないように工夫しましょう。また、浴室や洗濯機などの排水口からの侵入を防ぐための点検も必要です。 |
ネズミ取りを仕掛ける | 粘着シート、ネズミ捕獲かご、圧殺式トラップ(パチンコ) |
殺鼠剤を使用する | 殺鼠剤は、ネズミが出入りしそうな場所や通路の物かげに置き、数日間連続して食べさせないと効果がありません。また、殺鼠剤は、ペットや子供が 誤って食べないように注意してください。 |
冬場は駆除に最適 | 春から夏の暖かい季節は死骸の腐敗・悪臭・イエダニの発生などで、薬剤による駆除は不向きで、粘着シート等での捕獲が適しています。自然界にエサや隠れ家がなくなる晩秋に建物内に進入し巣をつくる習性があるので、寒い時季の薬剤による駆除は効果があります。 |
巣などの処理 | ネズミが行動したと思われる所は、清掃し、ダニ等の発生を防ぐため殺虫剤を散布することが望ましい。 |
衛生害虫対策の知識
衛生害虫の害
蚊・ハエ・ゴキブリ等の衛生害虫は、感染症を媒介するほか、吸血、刺咬、寄生、アレルギー等人に害を与えたり食品を汚染します。
駆除方法
害虫名 | 生息場所 | 駆除方法 |
---|---|---|
蚊 | 下水溝、浄化槽、水田、沼地、放置されている空き缶、古タイヤ、植木ばちの受皿などにたまった雨水に蚊が卵を産み付け発生します。 | 発生源となる物は除去し、排水溝は滞留しないように清掃を行う。屋内の成虫に対しては蚊取線香・蚊用エアゾールを使用。また浄化槽や地下汚水層の場合はDDVPの蒸散剤を吊るします(2~6ヶ月効果あり)。 |
ハエ | ゴミ・動物の死骸・野菜類・畜舎・堆肥等です。 | ハエが卵を産み付けないように堆肥にビニールをかけたり、ゴミ等は密閉容器に入れます。成虫に対しては、有機燐剤のエアゾールを使用します。発生源には残効性のあるフェニトロチオン乳剤等を散布します。 |
ゴキブリ | 温かく暗いガス台・流し台の下、冷蔵庫の裏等に潜んでいます。 | フェニトロチオン乳剤をハケ等でゴキブリの通路や生息場所に塗布します。また、ゴキブリの潜伏場所に直接プロポクスルのエアゾールを噴霧します。なお、最近はいろいろな薬剤(粘着シート、食毒剤)が市販されていますのでご利用ください。 |
ダニ | 一般的に高温多湿を好み、畳・ジュタン・寝具に生息します。 | 室内を乾燥させることにより繁殖を押さえることができます。このことから室内の換気と、こまめな電気掃除機での清掃が効果的です。 |
ノミ | 現在最も多いのはネコノミで、発生源はノラネコの寝所になりやすいガレージ・物置などで、このような場所に出入する飼い猫が寄生を受けて室内に持ち込み、天井裏・畳・床下などで繁殖するといわれています。 | 発生源と思われる場所の周辺を、電気掃除機で丁寧に清掃します。その後、有機燐剤(フェニトロチオン粉剤)等を周囲に散布します。 |
シラミ | 人に寄生するシラミはヒトジラミ(頭につく型をアタマジラミ、衣服につく型をコロモジラミ)とケジラミの2種類があります。 | シラミは一生を人の体で生活するので、よく入浴し、衣服は常に取り替え、体を清潔に保つことが大切です。 アタマジラミは保育園、小学校等の集団発生も多いので、時々髪の毛を点検してください。コロモジラミは、70℃以上で30分加熱すれば死滅します。殺虫剤として、フェノトリンシャンプーの使用が有効です。 |