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更新日:2025年2月15日
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家庭内での防災対策
いざというときに対応できるよう、各ご家庭でやっておくべき防災対策をご紹介します。
非常持ち出し品の用意
いざというときに、すぐに持ち出せるよう「非常用持ち出し品」を用意しておきます。
- 持ち出す時のことを考えて男性で15kg以下、女性で10kg以下を目安にまとめるとよいでしょう。
- 家族構成を考えて最小限度のものを用意しましょう。
非常持ち出し品の例
- 貴重品。現金、通帳、印鑑、免許証など
- 3日分程度の非常食品。カンパンや缶詰など火を通さなくても食べられるもの、ミネラルウォーターなど
- 医薬品。病人やお年寄りの常備薬も忘れずに
- 衣類。下着、上着、タオルなど
- ラジオ。FMが聞けるものが望ましい
- その他。懐中電灯、予備の電池、マスク・手袋・消毒液・体温計、乳幼児のいる家庭では粉ミルクや紙おむつなど
家具の固定
家具や電化製品などを固定しましょう。家具は床の上よりも畳の方が倒れやすく危険です。
下に板を敷いて金具で止めるなどの処置をしておきましょう。
大きな家具はひと部屋に集めておくのもひとつの案です。
タンスは、前後にゆられる事で扉が開いたり引き出しが前にせり出してしまいます。
重心が前に移動することで倒れやすくなりますので、扉の開き止めや引き出しの抜け止め(ホームセンターの他、乳幼児洋品店などにも置いてあります。)をつけると一層倒れにくくなります。
ねじ釘で止めることのできない冷蔵庫やテレビはベルトやワイヤーで後ろの壁に止めます。
家具の固定方法
すきま材をはさむ
一番簡単な転倒防止方法です。
前面下にすきま材をはさむことで若干仰向けになり、重心が後に傾くので前に倒れにくくなります。
ただし、畳の上は弾力があるのであまり効果は見られません。板の間の上のほうが効果的です。
また、「倒れにくく」なるだけなので、寝室など人のいる部屋は避け、タンス部屋・クローゼットでの使用に留めましょう。
突っ張り棒をかませる
家具と天井の間に突っ張り棒をかませて倒れにくくします。
ただし、家具の端の枠組みに当たっていないと押さえが利きません。
また、天井側も、天井下地の上の吊り木や野縁に当たっていないと下地を突き破って外れてしまうおそれがあります。
最近では、家具と天井の間隔ぎりぎり寸法の戸棚を入れることで面全体で支える「すきま家具」も出ています。
L型金具で固定する
一番確実な固定方法です。
突っ張り棒と同じく、家具の枠組みにねじ止めします。
また、壁側も壁の中の間柱にねじ止めしてください。壁下地の石膏ボードではねじは効きません。
家具の枠組みの幅と、間柱の間隔が合わない時には板をねじ止めしてその板に固定すると良いでしょう。
家族内での話し合い
災害時に家族が離れ離れになった時の連絡方法や避難場所を確認しておきましょう。
一般の電話回線や携帯電話は使えません。災害用伝言ダイヤル「171」を活用しましょう。
非常持ち出し品の用意や交換、災害時の火の始末など家族の役割分担を決めておくとよいでしょう。