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更新日:2024年5月30日
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令和5年度「しずおか建設まつり」
事業報告
令和5年度の「しずおか建設まつり」は11月25日に清水マリンパークで開催しました。
イベント当日は、株式会社ドリームプラザが主催する静岡はたらくクルマ展も同時開催され、約4,000人の親子連れが訪れました。
体験型の出店ブースが数多く並び、大人も子どもも楽しめるイベントになりました。
日時 | 令和5年11月25日(土曜日)10時から16時 |
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会場 | 清水マリンパーク(静岡市清水区港町一丁目7-8) |
天候 | 晴れ時々曇り |
来場者数 | 約4,000人 |
出展関係 |
出展ブース:24ブース 出展車両:13台 |
従事者数 |
出展関係者:275人 静岡市:26人 |
当日の様子
たくさんの建設関係の車両展示や体験ブースが用意され、大盛況!
令和5年11月25日(土曜日)10時から16時に、清水マリンパーク(静岡市清水区港町一丁目7-8)にて、「令和5年度しずおか建設まつり」が開催されました。当日は、隣接するエスパルスドリームプラザ1階海側デッキにて「静岡はたらくクルマ展2023」と「第9回富士山コスプレ世界大会」も同時開催。
11月10日に開業したばかりのエスパルスドリームプラザ「新館PARK-side(パークサイド)」やサッカー「清水エスパルス」の試合とも重なったこともあり、多くの人が訪れていました。
「しずおか建設まつり」は、職人技の凄さや建設産業の魅力が満載のイベント。クレーン車や高所作業車などへの乗車体験、ARやVR体験、地すべり実験、ドローンの操作体験など、子どもから大人まで楽しめる内容に。
昨年の20団体からさらに4団体増え、24団体が参加しました。
当日の参加団体の各ブース紹介
01.クレーン乗車体験/静岡県クレーン建設工事組合青年部
クレーン車に乗車し、職人と一緒にクレーン操作を体験するという貴重な機会を用意してくれた「静岡県クレーン建設工業組合青年部」。
レバーの操作の感覚を味わいながら、クレーンの先に取り付けられたたまでボールをすくうという体験ができるようになっていました。
02.もっと知って鉄筋工事の事/静岡県鉄筋業協同組合
鉄筋工事業者が集まる「静岡県鉄筋業協同組合」のブースでは、鉄筋でつくられた恐竜やライオンたちがお出迎え。一緒に写真を撮ったり、恐竜に乗ってみたり。とてもよく出来ていたので、こわくて泣きだしてしまうお子さんも。
また、コンクリートの中の鉄筋がどのようにつくられているかがわかるよう、実際に結束体験もできる場も用意されていました。
03.地すべり実験/(一社)静岡県地質調査業協会
「(一社)静岡県地質調査業協会」では、山の斜面の断面図を使い、地すべりがなぜ起こるか、そして発生した地すべりをどのように防ぐかについて、実験を交えながら学べる場を用意していました。
聞いて、実験を見て、考える内容に、子どもから大人まで食い入るように見ている方が多かったのが印象的でした。
04.測量体験・ドローン体験/静岡県測量設計業協会
ドローン操作ができる場を企画した「静岡県測量設計業協会」。
かつては危険な状況で測量を行っていましたが、ドローンの登場により、測量の技術、そして安全性が飛躍的に改善されました。そんな建設・土木現場で使用される測量用のトイドローンを使ってドローンの操作体験をしたり、測量機器を実際に覗いてみたりする体験を用意していました。
05.生コンミキサー車の排水体験と記念撮影/静岡県生コンクリート工業組合
「静岡県生コンクリート工業組合」では、生コンクリート車の様子がわかる展示を行いました。コンクリートの代わりに水をいれた生コンミキサー車で排水体験ができたり、記念撮影ができるように。
また、生コンミキサー車がどのような動きをするのか、スケルトンになった模型を使って、その動きがわかるようになっていました。
06.津波防護実験/国土交通省中部地方整備局清水港湾事務所
清水港の整備事業を行っている「国土交通省中部地方整備局清水港湾事務所」では、波の力を弱めるための仕組みについての説明模型を展示していました。手動造波水槽で実際に波を発生させ、防波堤がどのような役割を果たすのかの実験ができるように。
普段、よく見かける防波堤の効果が子どもの目にもわかりやすくなっていました。
07.災害対策車両展示/国土交通省中部地方整備局静岡河川事務所
安倍川や大井川、富士川西側付近といった河川の整備を行っている「国土交通省中部地方整備局静岡河川事務所」からは、災害事故現場で活躍する照明車を展示。
高いところへと上げられる照明車にはカメラが付いており、その部分を遠隔操作し、そこからの映像を見ることもできるようになっていました。
08.しずこく事業紹介展示/国土交通省中部地方整備局静岡国道事務所
「国土交通省中部地方整備局静岡国道事務所」では、静清バイパスの清水立体工事についての説明パネルと、構造の模型の展示を行っていました。
交通の流れを良くするための清水立体工事。特殊な橋脚を使用しており、外側からはわからない内部を知ることができる模型とその解説に、構造物が好きな大人を中心に、真剣に話を聞く姿が見られました。
09.富士山防災教室/国土交通省中部地方整備局富士砂防事務所
富士山周辺の土砂災害事業などを行っている「国土交通省中部地方整備局富士砂防事務所」。
バックホーラジコンによる堆積物除去体験、3次元溶岩流シュミレーション体験、タブレットによる富士山ハザードマップAR体験といった、実際に体験することで富士山の土砂災害を食い止める仕組みがわかるようになっていました。由比の地滑り対策も行っているようで、それらの説明に耳を傾ける人もいらっしゃいました。
10.自分だけの工事車両を作ろう/日本建築仕上学会女性ネットワークの会(一財)建設業振興基金、共同開催
建築仕上げを行う女性が集まる団体「日本建築仕上学会女性ネットワークの会」と「(一財)建設業振興基金」カラフルなガラスの端材を使用したクリスマスツリーづくりは特に人気があり、あっという間に予約が埋まってしまったそう。
そのほかにも建設車両のおもちゃにシールを貼って、自分だけの工事車両をつくる体験も用意していました。
11.じゅうたく小町と工作体験/じゅうたく小町
ハウスメーカーに勤務する女性現場監督が集まる団体「じゅうたく小町」。女性技術者が働きやすい環境づくりなどについて取り組んでいるそうで、今回は、活動の普及のために、女性技術者とふれあいながら工作ができる場を用意しました。
そのほか、女性の働き方改革のためのアンケートも実施していました。
12.ペーパーブリッジ作り選手権/(一社)静岡県土木施工管理技士会静岡地区
土木工事の現場指揮をしている人が集まる「(一社)静岡県土木施工管理技士会静岡地区」では、ペーパーブリッジ選手権を開催。
橋の原理を知ってもらうために企画したもので、はがき用紙をそのまま置いただけでは強度が足りず、橋は壊れてしまいますが、折り曲げることで強度がアップ。その上に重りをいくつ置けるかと競うものとなっていました。70個以上の重りを乗せた方々もいたりと盛り上がっていました。
13.AR・測量機器体験/(一社)静岡建設業協会
「(一社)静岡建設業協会」では、ゲーム感覚で楽しみながらAR技術の体験ができるようになっていました。ARの進化により工事前後の様子や地面下の様子がわかるように。
今回は、タブレットを通じて仮想空間にある複数の箱を開け、コインを探すというもので、見つけると景品がもらえるようになっていました。子どもた達にとても人気で長蛇の列ができていました。
14.工事紹介展示・VR映像体験/前田・平井工業・渡辺JV
「前田」「平井工業」「渡辺」の3社からの共同出展。
下水道工事用のトンネルの掘削等を行っており、その工事の様子の紹介や、VR映像を使った疑似的な不安全行動体験により安全教育を実施。体験すると、トミカや竹でつくったオリジナル色鉛筆等のノベルティをプレゼントしていました。
15.未来電気工事士育成講座/静岡県電気工事工業組合女性部会
電気工事に携わる女性が集まった「静岡県電気工事工業組合女性部会」。
こちらでは、普段、インターネットやTV、ゲームで使用しているLANケーブルに8本の線を繋いで端末を圧着させるという体験を実施。女性スタッフが多いということもあり、小学生くらいの女の子も多く楽しんでいました。
16.目指せ!未来の電気工事士!/静岡電気工業協同組合・清水電気工事共同組合
「静岡電気工業協同組合」「清水電気工事共同組合」では、電気工事体験を実施。配線をつなぎ、スイッチをつけるという配線工事体験により、普段なかなか見ることができない天井や壁の中の配線を知ることができました。
体験すると、オリジナルステッカーのプレゼントも。職人に教えてもらいながら、無事ランプが点くと、参加者も嬉しそうでした。
17.高速道路で頑張っている車達に乗ってみよう!NEXCO中日本
「NEXCO中日本」は、高所作業車乗車体験や、子どもたちが乗車可能なラジコンカーを用意。高速道路を実際に巡回し、高速道路の落下物を拾う高速道路巡回車の展示もありました。
ブースの方では、高速道路のリニューアル工事のお知らせの案内のほか、お花の国や「NEXCO中日本」のオリジナルキャラクター・みつまるくんのグッズプレゼントも行っていました。
18.建設重機の展示/(一社)清水建設業協会
ショベルカー2台と、クレーン車といった建設重機の展示を行っていたのが「(一社)清水建設業協会」。
先端部分に針や磁石がつけられており、一緒に操作体験しながら風船を割ったり、磁石でアルミ缶を持ち上げたりという体験ができるようになっていました。普段は遠目でしか見られない重機に乗れるだけでなく、操作もできるとあって、人気の体験になっていました。
19.橋梁点検車と路面清掃車展示/静岡市道路保全課
市内の道路の保全・維持管理を行っている「静岡市道路保全課」からは、橋梁点検車と路面清掃車の展示を行いました。
橋梁点検車は、その名の通り、橋の下から橋の状況を点検する車両。安全性のため動かすことはできませんが、操作レバーに触れるようになっていました。また、時折、デモンストレーションで上げ下げも行っていました。路面清掃車は、清掃の掃除がしやすいよう左ハンドルになっているのが特徴だそうです。
20.「みちづくり」のヒミツ/舗装未来検討会
産官学で検討している「舗装未来検討会」は、舗装の役割や基礎知識、様々な役割を持つ舗装についてがわかるパネル展示から、舗装を直す技術の体験ができるブースを用意していました。
また、速乾のセメントを好きな型に流して置物をつくるという体験も、舗装の機能や仕組みを知りながら、コンクリートに触れる貴重な体験ができたようです。
21.水はくらしのパートナー/清水管工事システム共同組合
「清水管工事システム共同組合」では、おいしい水の話から、手動式井戸ポンプでの水の汲み上げや、面白い形の蛇口に触れながら水の出所を見て楽しむ体験、汚水排水模型でトイレの排水の仕組みがわかる展示、上水と下水の仕組みを見て触れて楽しむ展示を用意していました。
水には食紅で色が付けられていたので、水の流れがわかりやすいように工夫。みなさん、蛇口をひねって興味深そうに水の流れを眺めていました。
22-1.カラフルな水玉をつくろう!/静岡市上下水道局経営管理部
「静岡市上下水道局経営管理部」では、食品添加物の化学反応でできる「カラフルな水玉」づくりや、庁舎周辺のイルミネーションに飾る絵を描く体験ができるようになっていました。
「静岡市上下水道局経営管理部」は、水道の広報を担当する部署。水に親しんでもらい、水のおいしさ、水道水になる前の状態などをしってもらうための展示工夫を行っていました。
22-2.耐震管抜け防止強度体験/静岡市上下水道局水道部(静岡県立科学技術高校)
静岡県立科学技術高校の生徒さんと一緒のブースを出した「静岡市上下水道局水道部」では、耐震体験管の抜け防止強度体験や、耐震管の手動模型や説明パネルの展示を行っていました。
普段は地面の中に埋まっている水道管。自身で揺れが発生しても抜けないような仕組みになっていることを実際に体験しながら知ることができるようになっていました。
22-3.静岡市下水道事業100周年記念展示/静岡市上下水道局下水道部
「静岡市上下水道局下水道部」では、静岡市の下水道100周年を記念し、パネル展示やクイズを実施。静岡市の下水道100年のあゆみを紹介したパネルからは、静岡市の下水道の歴史と発展がわかるようになっていました。
また、ちびまる子ちゃんのマンホールデザインをプリントしたハンドタオルのプレゼントもありました。
23.静岡どぼくらぶ紹介展示/静岡どぼくらぶ
土木や建築に興味がある方は誰でもメンバーになれる建設産業の魅力を発信するサークル「静岡どぼくらぶ」。
こちらでは、道路パトロールカーの展示や、静岡県で行っている事業のパネル紹介、インフラクイズ、静岡どぼくらぶ塗り絵、工作体験を用意していました。できあがった工作にシールを貼ったり、パトロールカーと写真を撮ったりと楽しんでいました。
24.油圧ショベル315TRS10展示/日本キャタピラー合同会社
会場入り口外で最初に出迎えてくれたのが、「日本キャタピラー合同会社」の「油圧ショベル315TRS10」。国内でもまだ珍しい車両で、ICTと組み合わせた最新のテクノロジー油圧ショベルだそうです。
こちらでは、回転するショベルの中にボールを投げ入れてもらうという体験を用意。迫力あるショベルが動く様子を間近に見ることができました。
静岡市難波喬司市長や静岡市清水区の広報キャラクター「シズラ」も来場
午後には静岡市難波喬司市長もご来場いただき、会場を視察いただきました。各ブースを回られ、参加団体と交流を深めたり、市民の方々と一緒に記念撮影に応じられたりされました。
また、開場時には静岡市清水区の広報キャラクター「シズラ」も遊びに来てくれて、記念撮影をしたり、触れ合ったりしていました。
天候にも恵まれ、盛況のうちに盛況
スタンプラリーも開催され、各ブースで5つのスタンプを集めると、先着でプレゼントがもらえるように、各ブースを訪れ、スタンプを押してもらったあとの子どもたちの嬉しそうな笑顔が印象的でした。
昨年は8月の開催していましたが、今年は11月の開催。朝は少し肌寒くもありましたが、幸いにも天気に恵まれ、日差しが温かい時間もありました。
普段は遠目でしかみられない車両も、運転席に乗せてもらって操縦体験させてもらったり、職人の仕事の一部を体験。また、身近にある道路や水道、河川などの工事の内容を学べたりと、子どもはもちろん、大人にとってもとても充実した時間が過ごせたのではないかと思います。
(取材日:2023年11月25日)