印刷
ページID:1679
更新日:2024年2月15日
ここから本文です。
静岡市エネルギーの地産地消事業
静岡市は、地球温暖化対策の推進、防災機能の拡充、地域経済の活性化、さらには市役所における電力調達コストの削減を図るため、自治体として国内初となる電力売買の一括契約と民間投資によるバーチャルパワープラント(※1)を組み合わせた「エネルギーの地産地消事業」に取り組んでいます。
エネルギーの地産地消事業の概要
期間:2017年度~2023年度までの7年間
受託者:鈴与商事株式会社
事業内容:以下の3つの業務を包括的に一括契約
- (1)西ケ谷清掃工場、沼上清掃工場における余剰発電電力の売電
- (2)地産電源(市内で作られた電気)を市有施設に供給(高圧・特別高圧施設280施設)
- (3)小中学校80校に蓄電池(1校当たり10kWh)を設置し、バーチャルパワープラントを運営
静岡市エネルギーの地産地消事業の効果
- (1)環境負荷の低減
環境負荷の低い電力を活用することにより、市役所の事務事業から排出される温室効果ガスを削減することができます。 - (2)防災機能の拡充
小中学校に設置した蓄電池により、災害時に避難所となる体育館等にて、携帯電話の充電など通信機器用の電源として活用できます。 - (3)民間資金投資に伴う経済波及効果
蓄電池の設置工事などに伴う経済波及効果が得られます。 - (4)エネルギー産業の創出
高度なエネルギーマネジメント技術の確立による、新たなエネルギー産業を創出します。 - (5)電力調達コストの削減
電力の調達契約を見直したり、蓄電池を使い電力の需給調整を行ったりすることより、市有施設の電力調達コストを削減することができます。 - (6)売電収入に係る未収金リスクの軽減
売電・買電を一括契約することにより、債権債務の相殺が可能となります。
事業実績
電気料金の削減
事業実施前の契約単価にて試算した電気料金との比較
2017年度 約1億2800万円の削減(平均16.5%、最大43%の削減)
2018年度 約1億3500万円の削減(平均13.1%、最大30.4%の削減)
蓄電池の設置
市内小中学校80か所へ蓄電池を設置
省エネ・環境教育
電力見える化装置の設置
本事業により電力供給を受ける施設に「電力見える化装置」を設置することにより、市職員がWeb上で電力の使用状況を確認できるようになります。これを活用し、市職員や教職員による省エネ行動・環境教育を推進します。
児童生徒への環境教育
小中学校に設置する蓄電池に、児童生徒たちにもわかりやすく事業を紹介するパネルを設置し、環境に対する意識啓発をしております。