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ページID:5159
更新日:2025年2月7日
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国登録有形文化財 名主の館「小池邸」
江戸時代の村役人、村方三役(名主・組頭・百姓代)というのは、村落内の行政を行っていました。その代表を、東国では「名主」、西国では「庄屋」と呼んでいたようです。
この時代、領主側の支配機構と、百姓側の接点として、村役人の中ではもっとも重要な役割を担っていたのが名主でした。名主は、村内でもっとも家格の高い百姓であり、また知識層でもありました。
主な仕事は、年貢の取立・管理・戸籍事務・諸書類の作成や他村・領主との折衝など、村政全般を取りあつかっていました。そのために名主の仕事は、たいへんな知的能力と事務能力を必要とされ、「読み書き」「そろばん」が出来なくては、勤まりませんでした。
名主はその職務に対して、年貢の免除や給米・引高などのかたちで、役料をもらっている場合が多かったようです。また、衣料なども一般の百姓では着ることのできない、絹・紬などを着ることが許されていました。
由比地区で長年名主をつとめた小池家の母屋は、明治期に建てられたもので、建物の外観は低い軒の瓦葺き、正面の潜り戸付きの大戸、格子等、当時の寺尾地域の民家の面影をよく残しています。
大戸の脇には、平瓦をならべ四隅を留め、目地に漆喰をつかったナマコ壁もみられます。
軒先は、腕木を突き出し外側の柱面より外に桁を出した「出し桁造り」となっており、深い軒を支えています。
内部は、たたき土間と六畳の整形四間からなる田の字形四つ目取りの部屋、大黒柱の建つ伝統的な民家の造りです。
また、建物の外回りの石垣は、百年前の美しさをそのままに残します。
ご利用案内
【開館時間】
午前9時30分~午後4時30分(3月~10月)
午前9時30分~午後4時(11月~翌年2月)
【休館日】
毎週月曜日・祝日の翌平日
年末年始期間(12月26日~1月5日)
【駐車場】
小池邸前6台(無料)
【施設所在地】
静岡市清水区由比寺尾464番9 054-376-0611
※都合により臨時休館、開館時間を変更する場合があります。
アクセス
- 電車
JR由比駅より徒歩10分
北口からまっすぐ通りに出て、清水方面へ向かう - 車
東名清水ICより約15分
国道一号バイパスを富士方面に向かい、由比ICで下りる- 詳しくは下記の観光マップをご覧ください。
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