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更新日:2024年2月1日
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腰越のマメタク
玉川地区の腰越には、毎年の6月15日に地域の子供達が各家を訪ねてまわるマメタクと称する行事が伝えられてきました。
15日の早暁、とは言ってもまだ真夜中の闇の道を、あかりを手にした子供達の一団がやってきます。その先頭の年かさの少年の手には、ヤマモモの枝がしっかりと握られています。その後に続く子供たちが、「豆くりょー、米くりょー、砂糖くりょー」と呼ばわりつつ各家を訪ね、起きて迎えてくれた家人たちからそれらの品を袋に入れてもらいます。これをいったん持ち帰り、豆菓子を作って、再び各家へのお礼として配るのです。
珍しい名称で呼ばれるこの行事の趣旨は、魔除けの木ともされるヤマモモがそれを象徴し、夏の季節を無事に乗り切るための厄除け行事として伝承されたものと思われます。
なお、現在は14日の夕刻に訪問行事を行い、翌日、豆菓子配りと葦で作った馬を川の流れに打ち落とす日程になっています。
- 実施日
6月14、15日(現在中断) - 会場
葵区腰越