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更新日:2024年2月1日
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宇津ノ谷の地蔵盆
東海道の難所、宇津ノ谷峠の麓の宇津ノ谷地区に、慶竜寺というお寺があります。かつて峠道に祀られていたお地蔵さんが安置されており、その縁日には名物「十団子」が売られています。
十団子は、小さな10粒の団子を数珠つなぎにし、それを9本房状に束ねたものです。地蔵が鬼を退治したという伝説にちなむ縁起物で、かつては東海道を行き交う人々が旅の安全を祈り、買い求めていました。その歴史は古く、今から500年近く前の室町期(大永年間)の記録にあるほどです。今では、厄除けの縁起物として門口に飾られます。
また、初盆に慶竜寺にお参りに行くという風習は、市内のみならず峠を越えた志太地区にまで分布しています。地蔵尊の縁日には地元の子どもたちが、お寺の入り口で口上を唱えながらシキミを売って大勢の参詣者を出迎えます。
- 実施日
- 8月23,24日
- 会場
- 慶竜寺(駿河区宇津ノ谷)