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更新日:2024年2月1日
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井川メンパ
井川メンパは、天然のヒノキ材に漆を施した曲物の弁当箱です。実に48工程とも言われる頑固なまでの手作りの技が、「ご飯がいつまでもふっくらしていてうまい」と言われるような、実用に徹した丈夫なメンパを生み出してきました。
その起源ははっきりしませんが、江戸時代の記録には柄杓作りが盛んだったという記述がみられ、そうした曲物製作の技術が今日に継承されたものと考えられます。
かつては農閑期の余業として製作され、静岡市周辺のみならず、峠を越えた遠州地方や山梨県にまで販路を延ばしていました。
現在井川でメンパ作りを続けているのは1軒のみで、ほかに市街地に出て製作を続けている家が1軒あります。
- 伝承地
葵区井川