印刷
ページID:370
更新日:2024年2月15日
ここから本文です。
高潮ハザードマップ
令和3年9月に、本市を含む駿河湾沿岸の高潮浸水想定区域図が初めて公表されたことに伴い、高潮ハザードマップを公表しました。
ご自身の住む地域や職場等の災害リスクを確認し、災害へ備えましょう。
高潮について
高潮とは?
台風や発達した低気圧が通過する際、海水面(潮位)が大きく上昇することです。
満潮と高潮が重なると潮位が一層上昇して、より大きな災害が発生する可能性が高まります。
高潮の発生原因
- 気圧低下による吸い上げ効果
台風や低気圧の中心では気圧が周辺より低いため、気圧の高い周辺の空気は海水を押し下げ、中心付近の空気が海水を吸い上げるように作用する結果、海面が上昇します。気圧が1ヘクトパスカル(hPa)下がると、潮位は約1センチメートル上昇すると言われています。例えば、それまで1,000ヘクトパスカルだったところへ中心気圧950ヘクトパスカルの台風が来れば、台風の中心付近では海面は約50センチメートル高くなり、そのまわりでも気圧に応じて海面は高くなります。 - 風による吹き寄せ効果
台風や低気圧に伴う強い風が沖から海岸に向かって吹くと、海水は海岸に吹き寄せられ、海岸付近の海面が上昇します。この効果による潮位の上昇は風速の2乗に比例し、風速が2倍になれば海面上昇は4倍になります。
また、水深が浅いほど海面上昇は大きくなるとともに、風が吹いてくる方向に開いた湾では、地形が海面上昇を助長させるように働き、特に潮位が高くなります。 - ウェーブセットアップ
ウェーブセットアップとは、砕波(さいは)※により海岸線近傍(砕波点の岸側)で海面が上昇する現象のことです。
(※水深が減少すると波が不安定になり、やがて砕ける現象)
高潮の発生メカニズム(静岡県作成)
高潮浸水想定区域図の公表について
経緯
平成27年の水防法改正により、高潮水防の強化に関する制度が創設されました。これに伴い、静岡県では高潮浸水想定区域図の作成を進めており、令和3年9月には、本市を含む駿河湾沿岸の高潮浸水想定区域図が初めて公表されました。
この高潮浸水想定区域図は、想定しうる最大規模の高潮による氾濫が発生した場合に想定される浸水想定区域、浸水深及び浸水継続時間をシミュレーションしたものです。
公表された区域図の概要
公表された区域図の特徴は以下のとおりです。
- 浸水面積:16.6km2(市全体)
- 最大浸水深:7.5m(清水区西倉澤漁港付近)
- 主要地点の浸水深:1.9m(清水庁舎)
高潮ハザードマップについて
高潮ハザードマップは『静岡市防災情報マップ(WebGIS版)』(外部サイトへリンク)から閲覧できます。
※上記マップの「津波避難マップ」及び「洪水ひなん地図(洪水ハザードマップ)」内で確認できます。
不動産取引業者の皆さまへ
令和2年7月の宅地建物取引業法改正に伴い、重要事項説明の対象に「水防法に基づく水害ハザードマップ(洪水・雨水出水・高潮)」が追加されました。今回、公表した高潮ハザードマップは水防法に基づくハザードマップではありません(※)が、災害リスク上重要な情報となるため、宅地又は建物の取引の際に御活用ください。
※浸水範囲は、水防法に基づく想定最大規模の高潮を考慮していますが、同法第14条の3に基づく高潮浸水想定区域が指定されていないため、同法第15条第3項に基づくハザードマップとはなっていません。