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更新日:2025年9月5日
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【事業者の決定】森林カーボンクレジット創出促進事業
静岡市では、森林の有する公益的機能の高度発揮を目指す「環境林」における適正な森林管理の促進を目指すべく、「森林カーボンクレジット創出促進事業」を実施しています。
このたび、静岡市と連携してクレジット創出に向けた実証事業を行う事業者を決定しました。
今後、2027年12月まで、実証事業を行います。
採択事業者(50音順)
株式会社ジャパンガスエナジー(東京都千代田区)
「環境林」における森林の多面的機能を科学的かつ社会的に可視化し、これらの機能価値を定量的に評価可能とする制度的・技術的枠組みを確立する。
株式会社中井俊裕カーボンニュートラル研究所(静岡市)、株式会社エル・ティー・エス(東京都港区)
持続可能な森林経営管理の実現のために、多様な収入源を複合的に組み合わせた「静岡版複合型クレジット創出モデル」を構築する。
今後のスケジュール
- 2025年9月:協定書締結、実証事業の開始
- 2026年7月頃:中間報告
- 2027年7月頃:中間報告
- 2027年12月末:実証事業終了
- 2028年2月頃:最終報告
事業の目的
静岡市では、森林の有する公益的機能の高度発揮を目指す「環境林」と、公益的機能に配慮しつつ、木材生産を主体として資源の循環利用を行う「循環林」に市内の森林を区分し、森林経営管理を推進します。
このうち、「環境林」は木材生産による収入を見込めないことから、森林所有者等が適正な管理に必要な費用を負担できないことが課題となっており、「環境林」として持続的に保全していくためには、森林所有者等が適正に森林管理を行うインセンティブを確保することが重要となります。
このため、新たに創出する森林カーボンクレジットは、森林による温室効果ガスの吸収だけでなく、土壌の保全や水源の涵養、生物多様性などの、森林が有する公益的機能を評価したものとなります。
本事業は創出されたクレジットが認証され、環境への貢献をアピールしたい企業がクレジットを購入し、それが森林所有者などの収入となり、適正な森林管理事業に充当されることを目的とします。
静岡市森林カーボンクレジット創出促進事業のイメージ図
提案事業者の公募
新たな森林カーボンクレジットの創出に取り組む事業者を、募集しました。
- 本事業における提案事業とは、次の要件を全て満たすものとします。
(1)静岡市の目指す「環境林」に係る提案であること。ただし「環境林」だけでなく、「循環林」に係るものも含めた提案についても可とする。
(2)森林による温室効果ガスの吸収だけでなく、土壌の保全や水源の涵養、生物多様性などの森林が保有する公益的機能も評価し、高度発揮するであろう方法論であること。
(3)革新的なアイデアに基づく森林カーボンクレジット創出モデルにより、「木材生産による収入に頼らなくても適正な森林管理を行うインセンティブとなる」提案であること。
(4)本事業を通じて市内森林におけるカーボンクレジット創出の活性化に寄与すること。 - 事業の実施場所は静岡市内とし、応募事業者の責任により選定・確保するものとします。
- 提案された事業は、書類及びプレゼンテーションによる審査を経て、2件程度の採択を予定しています。
運営事務局
本件事業は静銀経営コンサルティングが「運営事務局」となり、事業者の伴走支援を行っていきます。