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更新日:2025年10月28日

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糖尿病の発症・重症化予防

項目(ページ内リンク)

糖尿病と合併症 あなたの体を守るために世界糖尿病デー世界腎臓デー食事と運動のアドバイス糖尿病リスク予測ツール

糖尿病と合併症 あなたの体を守るために

糖尿病とは?

糖尿病は「血糖値(血液の中の糖の値)が高い状態が続く」病気です。

からだの中では、インスリンというホルモンが血糖をコントロールしていますが、うまく働かなくなると、血糖が下がりにくくなります。この状態が続くと、体の中の血管が少しずつ傷ついてしまうことがあります。
ただし、早めに気づいて、生活習慣を整えたり治療を受けたりすれば、進行を防ぐことができます。

糖尿病は「努力不足でなる病気」ではありません。
体質や加齢、ストレス、生活リズムなど、さまざまな要因が関わっています。

大切なのは「気づいたときからケアを始めること」です。

合併症とは?

血糖が高い状態が続くと、血管が少しずつダメージを受け、長い年月をかけて「合併症」と呼ばれる症状が現れることがあります。
厚生労働省では、次の3つを”糖尿病の三大合併症”として紹介しています。

眼の病気(糖尿病性網膜症)

眼の奥にある「網膜」の血管が傷つき、視力が低下します。
早く見つけて治療すれば、多くの場合は進行を防ぐことができます。

腎臓の病気(糖尿病性腎症)

腎臓の働きが弱まり、老廃物が体にたまりやすくなります。
進行を防ぐためには、血圧や血糖を安定させることが大切です。

静岡市では、腎臓を守るために「静岡市糖尿病性腎症重症化予防プログラム」を実施しています。

神経の病気(糖尿病神経障害)

手足のしびれや痛み、感覚の鈍さなどが起こることがあります。
足のケアをこまめに行うことで、重症化を防ぐことができます。

予防のために大切なこと

糖尿病やその合併症は、早く見つけて、対処することが大切です。

そのために、次のような習慣を意識してみましょう。
「気をつけよう」ではなく、「できることをひとつやってみよう」。それが合併症を防ぐ第1歩です。

  • 年に1回は「特定健診」や「職場健診」を受ける。
  • 健診結果で血糖値やHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)が高めで「要受診」という判定がでた場合は、早めに医療機関へ相談。
  • 生活の中でできること(食事・運動・睡眠)を少しずつ整える。

市の相談先

静岡市では、「生活習慣改善のサポート」を行っています。
ひとりで抱え込まず、気になることがあれば、お近くの保健福祉センターへご相談ください。
保健師・管理栄養士が一緒に、生活の中でできる工夫を考えます。

世界糖尿病デー World Diabetes Day

11月14日は「世界糖尿病デー」

世界で増え続ける糖尿病について、正しく知り・防ぎ・支え合うことを目的に、国際糖尿病連合(IDF)と世界保健機関(WHO)が定めた国際的な記念日です。

この日は、インスリンを発見した医師「フレデリック・バンディング」の誕生日でもあります。
インスリンの発見により糖尿病治療は飛躍的な進歩を遂げました。その偉業を記念すると同時に、糖尿病への関心と行動を呼びかける日です。

世界の合言葉は「青い輪(ブルーサークル)」

世界糖尿病デーのシンボルは、青い輪(ブルーサークル)です。

青は”空の色=命と希望”を表し、輪は”つながりと協力”の象徴です。
この日は世界各地で、建物や町が青くライトアップされます。

静岡市でも、毎年、「静岡市役所本館ドーム」と「静岡市駿府城公園巽櫓」でブルーライトアップを行っています。

本館ドームブルー

「希望のバッグ」のご案内

糖尿病とともに生活している方が、外出時や災害時にも安心して過ごせるようにとの思いから、認定特定非営利活動法人日本IDDMネットワークが作成・配付しているのが「希望のバッグ」です。

希望のバッグとは

「希望のバッグ」は、糖尿病のある方が日常生活や災害時に必要なものをひとまとめに持ち運べる非常用バッグです。

  • 医療情報カード(病状・かかりつけ医・緊急連絡先などを記入できます)
  • 糖尿病手帳やインスリンなどの医療用品を収納できるポケット
  • 災害時の備えに役立つチェックリスト

などが入っており、いざという時に自分と家族を守るための安心セットです。

対象

  1. 発症後、概ね1年以内の1型糖尿病患者とその家族
  2. インスリン治療が必要と言われている、またはインスリン治療について知りたい2型糖尿病患者とその家族

申込方法

次の申込書をお申込みフォームまたはE-mail・FAX・郵送で認定特定非営利活動法人日本IDDMネットワークに提出してください。

  1. 対象1の方の申込書(PDF:801KB)
  2. 対象2の方の申込書(PDF:535KB)

企画・配布元

認定特定非営利活動法人日本IDDMネットワーク

世界腎臓デー World Kidney Day

3月第2木曜日は「世界腎臓デー」

腎臓病の早期発見と治療の重要性を啓発することを目的に、国際腎臓学会(ISN)と腎臓財団国際連合(IFKF)が定めた国際的な記念日です。
静岡市でも、毎年、世界腎臓デーの前後に、静岡市役所新館1階でパネル展示を行っています。

CKD(慢性腎臓病)とは?

腎臓は「沈黙の臓器」と呼ばれるほど自覚症状が出にくい臓器です。CKDとは、腎機能低下が続く病気で、放置すると人工透析や腎移植が必要となる可能性があります。
日本では、成人の5人に1人、約2,000万人がCKDと推計されており心臓病や脳卒中のリスクも高まることがわかっています1)参考文献:1)CKD診療ガイド2024 

治療ができますので、早期発見が大切です。CKDの多くは、一般的な健康診断(血液検査と尿検査)で見つけることができます。健康診断で腎機能を知ることが早期発見につながります。

食事と運動のアドバイス

健康づくりは、小さな一歩から。
食事・運動のコツを紹介します。

食事

1日に必要な野菜は350g以上です。加熱調理してもOK!

  • 1日3食しっかり食べましょう
    1日に5皿分の野菜を食べるには、朝食がとても大切です。簡単な野菜料理を取り入れてみましょう。
  • 主食、主菜、副菜をそろえましょう
    主食、主菜、副菜の3つの組み合わせを意識して食事することで、野菜をしっかりとることができます。
  • 食べ方を工夫しましょう
    野菜は加熱すると柔らかくなり、かさが減ってたくさんの量をとることができます。

運動

加齢とともに、下肢の筋力は落ちていきます。
筋力維持にも、ウォーキングが効果的です。

ウォーキングのポイント

  • 背筋を伸ばす
  • 顎は引いて視線はまっすぐ
  • 肩の力を抜いて、肘を曲げ 腕は後ろに 引くように振る
  • お腹を引き締め、腰を前へ 押し出す感覚で
  • 着地はかかとからつま先へ
  • 歩幅は いつもより ちょっと広め サッサのリズムで
  • 後ろの 足の付け根が 伸びるように歩く

参考資料

糖尿病を予防・改善する食事

糖尿病を改善する運動

健康づくりのための運動~いつでもどこでもアクティブガイド+10~

糖尿病リスク予測ツール

糖尿病リスク予測ツール(第3版)(外部サイトへリンク)で、自分の将来の健康を数値で把握し、健康維持に活用しましょう。

対象者

30歳~64歳の糖尿病と診断されたことのない方

内容

健診結果(年齢・血糖値・血圧など)を入力すると、3年以内の糖尿病発症リスクを予測できます。

出典元

国立健康危機管理研究機構

お問い合わせ

保健福祉長寿局健康福祉部健康づくり推進課保健指導係

葵区追手町5-1 静岡庁舎新館12階

電話番号:054-221-1376

ファックス番号:054-251-0035

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