三保松原でのマツ材線虫病(松くい虫)防除事業について 印刷用ページ

最終更新日:
2023年4月1日

 「三保松原」は、三保半島にある景勝地でその美しさから新日本三景、日本三大松原のひとつとされ国の名勝に指定されています。また、平成25年の第37回ユネスコ世界遺産委員会により世界文化遺産「富士山」の構成資産としても登録されました。

 現在三保松原は松枯れの被害を受けおり、三保松原を美しい松原として維持・管理していくため、松枯れ対策に取り組んでいかなければなりません。

 松の集団枯死については、マツ材線虫病が原因とされています。松林のマツが次々と枯れていく原因がわからなかった頃、マツ枯れは「松くい虫」に食われることによって起こると仮定し、研究や対策が行われてきました。1971年に「マツ」の「材」に特定の「線虫」が入ることでマツ枯れが起こることが発表され、マツ材線虫病と名づけられました。 「松くい虫」という虫は存在しません。松くい虫と呼ばれる松枯れを引き起こす原因は、「マツノザイセンチュウ」と、それを媒介する「マツノマダラカミキリ」によるものです。しかし、法律上は今でもマツ材線虫病のことを「松くい虫」と呼んでいます。

文化財課では、マツ材線虫病(松くい虫)防除事業として「薬剤散布」「伐倒駆除」「予防剤樹幹注入」「監視」を実施しています。

 

薬剤散布について

枯れ松から出てきたマツノマダラカミキリが健全なマツにマツノザイセンチュウを運ぶのを防ぐため、カミキリが出てくる前に、餌となる健全なマツの若枝にカミキリを麻痺させる薬剤を散布しておく方法です。

三保松原では例年5月と6月に薬剤散布を実施しています。
令和5年度の日程は、以下のとおりです。

【令和5年度】 

 第1回:5月16日(火) 三保グランドゴルフ場~三保飛行場  実施
        17日(水) 旧東海大学付属小学校~瀬織戸神社  実施
        18日(木)   神の道  実施
             予備日:19日(金)、23日(火)~26日(金)
   
 第2回:6月6日(火) 三保グランドゴルフ場~三保飛行場  実施
        7日(水)  旧東海大学付属小学校~瀬織戸神社  実施
             ※「34東海大学グラウンド周辺」と「35東海大学海洋学部内」は8日(木)に延期

        8日(木)  神の道 実施
       予備日:9日(金)、13日(火)~16日(金)

 いずれも午前4時から午前10時まで  ※雨天、強風時は翌日以降に1日ずつ順延します。(ただし、土日月を除く。)

 令和5年度のマツ材線虫病防除のための薬剤散布は終了しました。
薬剤散布写真

伐倒駆除(ばっとうくじょ)について

病気を起こすマツノザイセンチュウとそれを運ぶマツノマダラカミキリの幼虫やさなぎが生育している枯れたマツを伐り倒し、マツ、センチュウ、カミキリすべてを焼却などで処分する方法です。
三保半島内では、市の委託業者や世界遺産三保松原巡視員が定期的に巡視を行い、発見した枯れマツの伐採を年間通じて行っています。
市民の皆様も、枯れ松を発見された場合には、みほしるべ(静岡市文化財課三保松原文化創造センター)までお知らせください。
スマホアプリ「三保まつしらべ」でも、枯れ松や危険松について通報していただけます。
伐倒本数グラフ
伐倒駆除写真

予防剤樹幹注入について

マツの中にマツノザイセンチュウが侵入しても繁殖できないように、マツの幹にセンチュウを殺す薬を注入しておく方法です。
三保松原では、例年2月に樹幹注入を行っています。
樹幹注入写真

監視について

三保松原では、スマホアプリ「三保まつしらべ」を活用して、マツの監視を行っています。 マツ材線虫病等で枯れたマツや、幹からキノコの生えているマツ、枝の折れたマツなど危険なマツが見つかりましたら、アプリを介しての通報をお願いします。 (みほしるべへの電話連絡でも構いません)

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観光交流文化局 文化財課 三保松原文化創造センター

所在地:清水区三保1338-45

電話:054-340-2100

ファクス:054-340-2700

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