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ページID:3359
更新日:2025年10月22日
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結核予防
胸部レントゲンを受けましょう!
結核は胸部レントゲン検査で発見が可能であり、早期発見・早期治療があなたと周囲を守ります。
静岡市における2024年の新規結核患者は、70歳以上が全体の約6割を占めており、介護サービス利用者による結核患者の発生も増えています。(デイサービス・ショートステイ等)
さらに、高齢者は、自覚症状の訴えが乏しいことや非典型的であることから、結核発病時に発見が遅れやすい傾向があります。
介護サービス事業者様及び利用者様、利用者ご家族様へ啓発予防のチラシを作成しましたので、ぜひ活用ください!
結核とは
結核は過去の病気ではありません、また、早期に発見することが重要です。
結核は、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)」で、二類感染症(注記)に分類されています。結核は、結核菌が体内に入り起こる感染症(空気感染)で、結核菌が増殖し、免疫力が低下することで発病します。
検診を受けないで結核を発病し、医療機関を受診した人の中には、病状が進んでおり、入院が必要となる場合が多くあります。年に一回は検診を受け、早期に結核を発見することが大切です。
注記)二類感染症とは、感染力及び罹患した場合の重篤性等に基づく総合的な観点からみた危険性が高い感染症で、患者及び一部の疑いのある患者について入院等が必要な感染症のこと。
「感染」と「発病」の違い
「感染」は結核菌が体内に入っていますが、結核菌に対する免疫力が発病を抑えている状態で、感染の段階では結核菌を人にうつすことはありません。
「発病」は結核菌が体内に入り、結核菌を免疫力で抑えることができず、胸部レントゲン検査などで所見や症状が出たりする状態です。
結核は、感染してから2年以内に発病することが多く、発病者の約60%の方が1年以内に発病します。感染した方のうち、約10%~20%の方が発病すると言われています。感染しても、数十年後に発病することもあり、一生発病しない方もいます。
| 発見された | 結核罹患率 | |
|---|---|---|
| 静岡市 | 56人 | 8.3 | 
| 静岡県 | 134人 | 6.4 | 
| 全国 | 10,051人 | 8.1 | 
出典:公益財団法人結核予防会結核研究所疫学情報センター
結核の症状は?
結核の初期症状は、風邪の症状と似ています。微熱や咳が2週間以上続く場合は、早めに専門医の診察を受けてください。医療機関の受診の遅れが原因で、家族や同僚等への集団感染が発生した事例は毎年報告されています。早期に発見されれば人にうつすことも少なく、通院だけで治療できる場合が多いのです。治療方法としては、抗結核薬を服用することで、発病の抑制、発病後の症状改善が期待できます。
早期発見の決め手はレントゲン検診
特にお年寄りの方は、年一回の胸部レントゲン検診で早期発見ができる可能性があります。早期治療を行うことで家族や同僚を結核から守ることができます。
また、家族やいつも一緒にいる人が結核と診断された場合は、保健所に相談してください。
なお、静岡市では各地区に検診車がまわり、結核・肺がんの早期発見を目的とした胸部レントゲン検診を実施しています(住民検診)。対象となるのは、勤務先等で検診を受ける機会のない40歳以上の静岡市民の方です。
検診会場はこちらをご確認ください。
結核指定医療機関
結核指定医療機関は、感染症法による公費負担医療を担当する機関です。
結核指定医療機関には、病院若しくは診療所又は薬局があります。
原則として結核指定医療機関でないと、結核公費負担医療を行うことができません。
手続き等は、結核指定医療機関について(手続き等)のページでご確認ください。
