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ページID:53314
更新日:2025年4月30日
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難聴高齢者早期発見・支援事業のご案内
難聴とは、いろいろな原因により、正常の聞こえの人の人に比べて「音や言葉が聞き取りにくい」という症状のことを言います。
高齢者の難聴は、聞こえにくさから会話やコミュニケーションの困難を生じ、さらに社会とのつながりが希薄になることが、認知症や社会的孤立の要因となるといわれています。
65歳を超えると、聞こえづらさを感じる人が一気に増え、75歳以上の約半数の方が聞こえづらさを感じています。
年齢 |
50~54歳 |
55~59歳 |
60~64歳 |
65~69歳 |
70~74歳 |
75~79歳 |
80歳以上 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
男性 |
4.3% |
14.6% |
12.6% |
43.7% |
51.1% |
71.4% |
84.3% |
女性 |
0.9% |
9.6% |
10.6% |
27.7% |
41.8% |
67.3% |
73.3% |
出典:厚生労働省令和5年度老人保健健康増進等事業 難聴高齢者の早期発見・早期介入等に向けた関係者の連携に関する調査研究事業「難聴高齢者の早期発見・早期介入等に向けた関係者の連携に関する手引き【第1版】」
難聴には、耳掃除や薬物治療、手術等で治る場合もあれば、加齢性難聴など、補聴器で聞こえを補うことで、生活の質を改善できる場合もありますが、高齢者の難聴は、本人の自覚がないまま進行することが多いため、医療機関を受診することもなく、適切な支援を受けることができない現状があります。
そこで、静岡市では令和6年度から、高齢者のコミュニケーションの活性化や社会参加の促進、ひいては生活の質の向上を目指し、難聴の早期発見・早期支援に係る取組を一体として、高齢者の「聞こえの確認の会」を開催し、その参加者への補聴器購入費用の助成を予算の範囲内で実施します。
よりよい「聞こえ」は、コミュニケーションを活性化させ、社会参加を促進し、認知症予防や介護予防につながります。
聴覚は一生のパートナーです。「年だから仕方がない」と思わず、健康的な人生を楽しむため、自分の「聞こえ」に関心を持ってみませんか。
「聞こえの確認の会」参加者への補聴器購入費用の助成
聞こえの確認の会
高齢者の難聴の早期発見のため、6月下旬から11月末までに全21回、市内の高齢者福祉施設や商業施設などに、ご自身の「聞こえ」を確認できる場をご用意します。
対象者
市内に住む65歳以上の方で、「聞こえ」の確認を実施する前に、「難聴高齢者早期発見・支援事業」に参加することに同意していただける方
参加方法
会場に直接お越しください。参加費は無料です。
1人あたり、20~30分程度かかります。混雑時は、終了時間より前に受付を終了する場合があります。
開催日程・会場
実施場所一覧(令和7年5月1日更新)(PDF:403KB)
毎月第1・第3水曜日に更新します。
会の流れ
- 参加同意の確認
- 聞こえの確認
事前アンケートやアプリを用いた「あ」「た」などの日本語の単音の聞き取りを行い「聞こえ」の不安を見える化します。 - 難聴に関する説明
- 聞こえの確認の結果「聞こえ」に不安がある参加者に、医療機関への受診勧奨・必要に応じて保健師による日常生活での助言
すでに補聴器を着用されている方、聴覚に関するかかりつけ医がいる方は、受診勧奨の対象となりません。 - 事後アンケート
3か月後に電話によるフォローアップ調査
受診をお勧めした方に、「聞こえの確認の会」から3か月後、電話で状況をお伺いします。
「聞こえの確認の会」を開催した委託業者からご連絡します。
補聴器購入費用助成の申請方法
助成対象者
「聞こえの確認の会」において医療機関への受診勧奨の対象となり、その後、医療機関で補聴器が必要と判断された方
申請手続き
医療機関で補聴器が必要と判断を受けた方は、高齢者福祉課までお問い合わせいただき、その後、補聴器購入費補助金交付申請書をご提出ください。
手続き方法は、お問い合わせの際にご説明します。
予算額に達した場合、年度の途中でも、申請の受付を終了します。ご了承ください。
助成額
補聴器の購入に必要な費用(上限3万円)
要綱
静岡市難聴高齢者補聴器購入費補助金交付要綱
後日掲載します。
難聴に関する啓発チラシ等
難聴に関する情報を掲載した、啓発チラシと啓発冊子を作成しました。
耳のどの部分の問題なのかを図で示した難聴の種類の解説や、聞き取りにくい時、伝わりにくい時に実践できる対処法などを簡単にまとめています。
ぜひ、ご覧ください。