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更新日:2025年1月30日
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静岡市の人口減少の要因分析と対策に向けた調査研究
調査研究の経緯と目的
静岡市の人口は、1970年に681,797人で20政令指定都市中11位でしたが、1990年の739,300人をピークに減少に転じ、2020年には70万人を下回る693,389人となり、20政令指定都市中最下位となりました。
この原因には、出生数の減少及び人口流出の増加があり、静岡市にとって深刻な課題となっています。
静岡市では、将来の人口減少の深刻さと向き合うため、将来人口について他者の推計に依存せず、市独自の方法による推計を実施しました。
本推計の特徴として、5年に一度行われる国勢調査のデータではなく、住民基本台帳の人口を用いることで、直近の人口動向をより色濃く反映しています。また、小学校区ごとの推計が可能であるため、地域ごとの実情や変化を把握することができます。
推計結果によれば、静岡市の人口は、現状のまま対策をとらなければ、2050年9月末には約49万人となり、2024年6月末と比べて27.2%の減少が見込まれます。また、少子高齢化が進行し、2050年度末には老年人口1人あたり生産年齢人口が1.3人になると予測されます。
静岡市としては、「決してこのような将来を迎えてはならない」と強い危機感を持ち、抜本的な人口減少対策の実施を進めなければなりません。
本調査研究は、本市が直面する人口減少の要因と、その根底にある原因を明らかにし、静岡市の実情に即した効果的な対策の方向性を導き出すことを目的としています。
そのため、市民や企業へのアンケートを通じて人々の意識や考え方を把握するとともに、各種統計データを用いて、静岡市の現状や課題を多角的かつ客観的に分析しました。