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更新日:2024年2月15日

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No.19 書記李鳳煥(済庵)七言律詩

  • 使行年 西暦1747年~1748年
  • 制作者 李鳳煥
  • 形態 紙本墨書
  • 制作年代 延享5年・西暦1748年
  • 寸法 縦33.8cm×横53.4cm

書記李鳳煥(済庵)七言律詩

忍師に次して贈る

清見寺にはかずらは黒く多くの松樹(しょうじゅ)は所を得ておさまっている。陸路での騎馬(きば)を返し、大坂からは舟を使う。夜の底に響く鐘の音を独り聞きながら、露を置く蕉梧(しょうご)をみると、もはや秋が近いことが知れる。東海中にあるという神仙三山への願望があり、幸い使節として東にきたが、遥かに遠いようだ。よって、異国での海上の月を詩に賦そうと思う。行く手には草木が茂って燈火がとどかず、どうにかして瀧の音を聞こうとして再び楼台に登っているのである。


The vines are black at Seikenji, and many pine trees are in their rightful place. We returned the horses for our overland route, and will use a boat from Osaka. As I listen, solitary, to the sound of the bell as it reverberates to the bottom of the night, and looking at the dew-covered bananas and phoenix trees, I can sense that fall is already here. I wish to go the three mountains in the eastern sea where the shenxian dwell, and though I have had the fortune of coming east as an envoy, they still feel distant. As such, I am compelled to compose a poem about the moon over the ocean in this foreign land. My flame cannot reach ahead of me where grass and trees grow wild, and all there is to do is once again climb the tall tower to listen to the sound of the waterfall.


주인스님에게 차운하여 줌

제천의 덩굴 숲 어둡고 솔밭은 죽죽 뻗었는데
말 안장에 돌아가려는 마음 대판의 배로다.
종과 풍경소리 안개에 묻혀 홀로 밤을 당하니
파초와 오동 이술 떨어져 가을에 가깝구나.
삼신산 빚이 되어 선계의 구름 멀고
이역에서 시 짓노라 바다에 달빛 흐르네.
가야 할 길이 등불 너머 창창하기에
언제 다시 폭포소리 듣고 누각에 오를까?

제암

*李鳳煥(1710-1770年)・・字は聖章、本貫は全州、号は済菴だが、晩年に雨念斎とした。英祖戊辰(1748年)に書記として参加した。陽智県監を歴任し、英祖46年(1770年)の庚寅獄に関わったため拷問を受けて獄死した。
*主忍・・清見寺住職だった関棙主忍。
*大坂・・大阪。癸未年に派遣された一行は、大坂城に入る川の河口で朝鮮から乗ってきた船を停泊させ、ここから日本人の舟に乗って入って行った。

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電話番号:054-221-1066

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