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ページID:56808
更新日:2025年10月14日
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下水道管路の全国特別重点調査
静岡市では、国土交通省の要請に基づき、口径2m以上かつ1994年度以前に設置・改築された下水道管の調査を進めています。
調査対象14.1kmのうち、腐食しやすい箇所などリスクが大きい箇所である「優先的に調査を実施すべき箇所」0.49kmの調査が完了しました。
直ちに大きな道路陥没につながるような異状は確認されませんでしたが、0.41kmの下水道管で管路全体ではなく、部分的な腐食等の異状が確認されたことから、補修等を令和7年度中に実施します。
静岡市の全国特別重点調査対象
口径2m以上かつ1994年度以前に設置・改築された下水道管14.1km
調査方法及び判定基準
管路の中を目視やテレビカメラにより調査を行い、本調査用の判定基準により緊急度を判定します。
- 管路調査の結果、腐食、たるみ、破損等が見つかった場合、路面探査車等により道路の空洞調査を実施します。
- 腐食等の異常が見つからなかった場合でも打音調査等で安全性(管体強度確認)を確認しています。
- 詳細な調査方法、判定基準については「埼玉県八潮市で発生した大規模な道路陥没を踏まえた下水道管路の全国特別重点調査の実施について(提言)」(外部サイトへリンク)(外部サイトへリンク)を参照ください。
優先的に調査を実施すべき箇所(優先実施箇所)の調査結果
優先実施箇所とは
特別重点調査対象施設のうち、次の1から4のいずれかに該当する優先的に調査を実施する箇所
- 埼玉県八潮市の道路陥没事故現場と類似の構造・地盤条件の箇所
- 管路の腐食しやすい箇所
- 陥没履歴があり交通への影響が大きい箇所
- その他(沈砂池等の堆積土砂が顕著に増加した処理場やポンプ場につながる管路)
本市では、2が該当となります。
優先実施箇所延長
口径2m以上かつ1994年度以前に設置・改築された下水道管14.1kmのうち0.49km
調査結果
調査実施箇所および調査結果の位置図(PDF:2,892KB)
0.49kmのうち管路の一部で鉄筋露出等の異常が確認された0.41km(18箇所の腐食)が、緊急度1と判定されました。緊急度2はありませんでした。
緊急度の判定基準については、「埼玉県八潮市で発生した大規模な道路陥没を踏まえた下水道管路の全国特別重点調査の実施について(提言)」(外部サイトへリンク)(外部サイトへリンク)を参照ください。
緊急度1と判定された0.41kmで空洞調査を実施しましたが、明らかな空洞反応は確認されませんでした。
異状がなかった0.08kmで強度確認を実施し、すべて基準強度が確保されている事を確認しました。
以上の結果から、陥没につながるような緊急性の高い土砂堆積等の異状も見つからず、直ちに大きな道路陥没につながる異常はなかったと判断しました。
優先実施箇所 |
目視調査 |
打音調査等 |
目視・打音調査等の結果 | 空洞調査の結果 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
緊急度1 | 緊急度2 |
異状なしまたは |
実施延長 | 空洞箇所 | |||
0.49km | 0.49km | 0.08km | 0.41km | 0km | 0.08km | 0.41km | 0箇所 |
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全国特別重点調査 調査状況写真 |
参考
国土交通省:下水道管路の全国特別重点調査 優先実施箇所の調査結果の公表(外部サイトへリンク)
今後の対応
「緊急度1」と判定された0.41kmの部分的な鉄筋露出等の腐食部は、防食修繕、モルタル充填等により令和7年度中に対策を講じます。
引き続き、2026年2月末までに優先実施箇所以外(13.6km)の調査を進め、異状が確認されれば速やかに補修等の対策を講じていきます。