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ページID:3424
更新日:2024年2月15日
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脳脊髄液減少症に関する情報提供について
1.「脳脊髄液減少症(のうせきずいえきげんしょうしょう)」とは?
交通事故や転倒、スポーツ外傷などの後に、脳脊髄液が漏れ続くことで、頭痛や頚部痛、めまいなどの様々な症状を引き起こす病気です。現時点では確立された診断基準や治療方法がなく、国において平成19年度から診断・治療の確立に関する研究班が設置され、研究が続けられています。当病気は日常生活に様々な支障を生じますが、周囲の理解が得られず、苦しい思いをされている患者様・ご家族の方がいらっしゃいます。
平成28年4月から、治療法の一つである「硬膜外自家血注入療法(ブラッドパッチ療法)」が保険適用になりました。
2.脳脊髄液減少症の症状等について
脳脊髄液減少症には、頭痛、頸部痛(首の痛み)、めまい、吐き気、耳鳴り、全身倦怠感(疲れやすい)、不眠、記憶障害等のさまざまな症状があります。
これらの症状は、外見からは分かりづらいため、病気であると理解されにくいといわれています。
3.脳脊髄液減少症の診断基準について
医療目的で髄液を採取した後や、脊髄の手術の後などに頭痛が起きることは以前から知られていましたが、現在のところ、脳脊髄液の量を臨床的に計測することはできません。
確立された診断基準や治療方法がないため、国において平成19年度から診断・治療の確立に関する研究班による研究事業が行われ、平成23年度に脳脊髄液漏出症画像判断基準・画像診断基準が公表されました。
この「基準」は、画像診断ができ、脳脊髄液減少症の原因の一つとされている「脳脊髄液漏出症」について作成されたものです。
4.ブラッドパッチ療法について
平成28年4月1日から、脳脊髄液減少症(脳脊髄液漏出症(関連学会の定めた診断基準において確実又は確定された者。))に対する硬膜外自家血注入療法が保険導入されました。
5.診療等が可能な県内の医療機関について
脳脊髄液減少症に対応できる静岡県内の医療機関などについては、こちらをご覧ください。(外部サイトへリンク)(県HPへリンク)