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ページID:3428
更新日:2024年2月15日
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ME/CFS(筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群)とは
ME/CFS(筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群)は、これまで健康に生活していた人が、生活が著しく損なわれるほどの強い全身倦怠感、微熱、リンパ節腫脹、頭痛、筋力低下、睡眠障害、思考力・集中力低下などが休養しても回復せず、少なくとも6か月以上の長期にわたって続く病気で、現段階では治療法が確定していません。
また、ME/CFS患者の一部の方は長期に渡って症状が続き、殆ど回復がみられず、日中も臥床して生活し介助が必要な状態でありながら、難病指定されていないために公的支援の対象外となっており、経済的な負担も多く生活維持すら厳しいのが現状です。
~主な自覚症状~
- 労作後疲労感(労作後休んでも24時間以上続く)
- 筋肉痛、関節痛、頭痛、咽頭痛、睡眠障害(不眠・過眠)、思考力の障害
- 集中力低下、微熱、筋力低下
正しい知識で正しい理解を!筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)の問題点
ME/CFSの患者さんは、症状に耐える苦しさだけでなく、「慢性疲労症候群」という病名から、単なる「疲労」と思われ、周囲の人たちに「サボっている」と誤解される辛さや、働けないことによる経済的な不安などのストレスが症状を悪化させる例も多くあります。何より、周囲の皆様の理解が必要な病気なのです。
診断基準 診断が難しいのも特徴です
ME/CFSの患者さんは、一般の保険診療で認められている血液検査、CT検査やMRI検査では異常がみられず、診断が難しいことも特徴です。
また、全国的に専門医が極めて少なく、適切な診断や治療を受ける機会がないまま、無理を重ねて重症化したり、孤立無援状態になっている患者さんも少なくありません。