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更新日:2025年5月2日
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第3次静岡市のみちづくり(道路中期計画)
静岡市の道路行政における基本的な考え方を示す「第3次静岡市のみちづくり(道路中期計画)」(令和5年4月策定)をご紹介します。
計画が目指すもの
「価値創造型」を目指します!
近年、人口減少・少子高齢化、新しい生活スタイル、自動運転等の技術革新など、道路を取り巻く環境は大きく変化しています。
そのような中、これまでの予め課題と対策を網羅する「課題解決型」の計画では、変動する環境変化への対応は困難です。
道路は、ヒトやモノが何か目的をもって使うことで価値が生まれます。
「量の充足」がひと段落し、「機能の維持」の比重が増す中、生き残りをかけた都市間競争は激化しており、「質の向上(多様なニーズへの対応)」が道路行政にも求められています。
これからは、未来の姿を見つめ、道路から価値を生み出す「価値創造型」の計画が必要です。
少し概念的な部分が多い計画ではありますが、道路行政を進めるうえでの考え方をしっかりと意識することに力を入れて計画をまとめました。
計画の構成
第3次静岡市のみちづくりでは、道路が創る10の未来を「みちづくりビジョン」を示し、ビジョン実現のため現場レベルで着実に事業を推進する体制を構築するため「みちづくりプロセス」を位置づけました。
みちづくりビジョン
道路を取り巻く環境変化を踏まえつつ、おおよそ20年後の静岡を想定して、道路が創る10の未来を示しました。道路に関わる技術者や市民、企業、団体がこのビジョンをみちづくりの取り組みの先に見据えることで、道路へのアプローチがより創造的で付加価値の高いものになることを期待しています。
「10のビジョン」は、本市の総合計画や関連分野の諸計画をベースに、国の「2040年、道路の景色がかわる」の方向性を踏まえて整理しています。
みちづくりプロセス
みちづくりプロセスは、「心構え」と「ノウハウ」、「道路整備プログラム」から構成され、これらを回していくことで計画を推進していきます。特に、心構えは、道路行政への「向き合い方」「取り組み方」を示したもので、道路に関わる人たちの主体的な挑戦を後押しするものです。
通常、ビジョンに沿った事業をプログラムとして位置づけるケースが多いところ、本計画では、数年先も見通すことが困難な社会情勢、課題やニーズの複雑化・多様化に柔軟に対応し、みちづくりビジョンの実現に向けて考え行動できる体制こそが重要と考え、プログラムを包含したプロセス(進め方)としています。