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更新日:2025年1月8日
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道の駅整備事業「トライアルパーク蒲原」
道の駅整備事業として、拠点の整備を検討してきた蒲原。いきなり大規模なハコモノづくりからスタートするのではなく、使い方を試行(トライアル)しながら、これまでにない新しいカタチの道の駅を目指すべく、令和4年7月2日(土曜日)、「トライアルパーク蒲原」がオープンしました。
プロジェクトの背景
蒲原の現状
蒲原は、静岡市の東のゲートウェイに位置します。ここは、東西交通の大動脈である国道1号バイパスが地区内を通る交通の要衝ですが、現状は通過交通がメインで、街中に立ち寄る人は多くありません。その理由は、この地域に魅力がないから?決してそうではありません。
かつて旧東海道の15番目の宿場町として栄えた蒲原は、旅する人たちの休息の地であるとともに、旅の情報発信拠点であり、産業や文化が交流する拠点でもありました。当時の宿場の風景を随所に残すとともに、江戸から平成までの産業や文化が折り重なったレトロな街並みを形成する蒲原は、今でもとても魅力的な場所です。ここをゆっくり散策しながら食事や買い物をすると、タイムスリップした感覚が味わえ、また来たくなること間違いなしです。
しかしながら、今は、その魅力に気づいてもらえないまま時が過ぎています。このままだと、街の人口が減少し続け、街並みを構成する古い建物の取り壊しや建て替えが進行するなど、地域の強みが次々と失われてしまいます。
(Photo:YoshitoNagumo)
かつての「宿場」機能の再興を
そこで、この「トライアルパーク」プロジェクトを立ち上げました。プロジェクトの狙いは、誰もが立ち寄ることができる魅力的な拠点をつくり、訪れた人たちに「街への周遊」や「街との交流」のきっかけを与えることです。地域の住民や道路利用者に、トライアルパークでのんびりとした時間を過ごしてもらうとともに、様々な情報を発信したり、周遊の仕掛けを提供したりすることで、利用者が蒲原の街に繰り出したくなるきっかけをつくっていきます。つまり、現代版の宿場をつくって、かつての宿場も再興させようというプロジェクトです。
もちろん、東のゲートウェイという役割を担い、蒲原だけでなく静岡市全体や中部5市2町という広域的な周遊のきっかけづくりにも貢献します。
(Photo:YoshitoNagumo)
トライアルパークって何?
行政と民間が連携するために
近年、より経済的かつ質の高い公共サービスの発現を目指し、行政と民間が連携して事業に取り組むことがスタンダードになっています。例えば、公共サービスを民間が運営することで、運営や維持管理に要するコストを縮減したり、公共サービスの利便性を高めるような民間の自主事業を併設することで、お互いの機能を補い合ったりする手法があります。
このプロジェクトにおいても、多くの利用者を呼び込むため、行政と民間の連携が必須です。しかし、民間が事業参入を検討する際、これまで集客力がなかったスポットで、いきなり事業を展開したり投資したりすることは、大きなリスクを伴います。民間に事業参入してもらうためには、集客のポテンシャルを示す必要があります。
トライアルパークの狙い
集客のポテンシャルを示すため、蒲原の拠点づくりには「トライアル・サウンディング」という手法を用います。この手法は、実際に暫定形態で拠点をオープンさせながら、蒲原に相応しい機能や施設を試行していくという手法です。例えば、何か物を売りたい人がいるとき、いきなり店舗を整備するのではなく、キッチンカーや仮設店舗という形態で始めてみるというものです。
比較的小さな投資でテストマーケティングできるので、集客のポテンシャルを確認でき、この場所に真に必要な機能が洗練されていきます。それらが明確になった時点で設備を拡大したり、機能を常設化したりすることができます。これにより、いきなり大きな施設の整備に着手してしまうより、リスクが軽減できます。
トライアルパーク蒲原
みなさんの「○○したい」「○○がほしい」が実現してしまうかも
トライアル・サウンディングの利点は、リスク軽減だけではありません。これまで、大手企業が主役になることが多かった行政と民間との連携は、この手法を用いることにより、中小企業やベンチャー企業も事業参入しやすくなるほか、「新事業を展開したい」、「これから起業したい」、「空き時間に副業したい」など新たなチャレンジを考えている方にとっても事業参入が可能となります。
みなさんが日頃考えている「○○したい」、「○○がほしい」という妄想が実現してしまうかもしれません。例えば、キッチンカーやマルシェ、ヨガ教室などトライアルのアイディアは無限大です。
トライアルパークの場所
トライアルパークは、県立庵原高等学校のグラウンド跡地にあります。国道1号バイパスから多くの利用者が見込める立地であること、東側に市有地があり本設が必要になった際に用地の拡大が可能なこと、富士山や伊豆半島を一望できる河川及び海岸堤防と連携できることなどから、トライアル・サウンディングの実施に相応しい場所と判断しました。
この場所がどのように進化していくか、楽しみにしていてください。
太平洋岸自転車道とトライアルパーク
全国的なサイクルツーリズムの盛り上がりで当該地区を通過する太平洋岸自転車道を利用するサイクリストが増加傾向にある一方で、サイクリストが休憩に立寄るスポットや太平洋岸自転車道から分岐して当該地区を巡るローカルルートへ観光客を引き込む仕組みが不足しています。
本市の東のゲートウェイであり富士山や県東部地域との連携が可能なトライアルパーク蒲原をサイクリストの休憩機能やレンタサイクル機能を有した拠点として活用することで、本市への観光周遊を促し交流人口の拡大による新たな市場を地域内に創出した観光地域づくりを目指します。
トライアルパーク蒲原を拠点にロングライドに挑戦!
トライアルパーク蒲原を発着地点としたサイクリングコースを、サイクリストの目標別に複数展開しています。グループライドされる方の集合拠点としての活用もぜひ!(#グループライドするならトライアルパーク蒲原)
1周に挑戦!~駿河湾1周(するいち)チャレンジ<総距離137km>~
駿河湾フェリーにも乗船!トライアルパーク蒲原から駿河湾1周を目指すチャレンジコースです!
(ご協力:Yumi yummy channel / ゆみやみちゃんねる)
距離に挑戦!~富士川チャレンジ<目指すは、身延山!>~
富士川河口0kmから、富士川沿いに走って何キロを走行できるか腕試しをするチャレンジコースです!
実力別に3種類のコース(50km、90km、120km)を展開しています!
(ご協力:tom's cycling)
登坂に挑戦!~富士山チャレンジ<獲得標高3776m>~
海抜0mから、富士山と同じ標高3776mの獲得(サイクリングでの総上昇量)を目指すチャレンジコースです!
冬季は、道路閉鎖に伴い一部コースを通行できません。
(ご協力:Shino-山は性癖です-)
施設概要
- 駐車場:40台(無料、24時間利用可能)
- 男性用トイレ(24時間利用可能)
- 女性用トイレ(24時間利用可能)
- 多目的トイレ(24時間利用可能)
- シャワー室:2部屋(24時間利用可能)
- その他運営事業者が展開する施設については公式ホームページをご覧ください。
公式ホームページ
トライアルパーク蒲原の楽しみ方やイベント情報、新たなチャレンジをしたい方の募集は、以下の公式ホームページをご利用ください。