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更新日:2024年7月31日
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「日本一安心して子どもを生み育てやすいまち」の実現に向けた主な取組
3つの支援の柱で市民の皆様の声に応えます
静岡市を「日本一安心して子どもを生み育てやすいまち」にするために、「結婚・出産支援」「子育て支援」「子育ち支援」の3つの支援の柱で、市民の皆様の声に応えていきます。
- 「結婚・出産支援」結婚・出産を希望する人が、結婚・出産しやすい環境づくり
- 「子育て支援」安心して楽しく子育てができる環境づくり
- 「子育ち支援」子ども、若者を誰ひとり取り残さず成長できるための支援
また、結婚、妊娠、出産、子育てといった、個人のライフステージに合わせた支援を行うことで、市民の皆様がその時に「欲しい!」と思う支援を届けます。
令和6年度の主な取組
令和6年度の主な取組を紹介します。
PDF版資料は「日本一安心して子どもを生み育てやすいまち」の実現に向けて(PDF:5,727KB)をご覧ください。
結婚の支援
婚活イベントの開催「しずおかエンジェルプロジェクト」【拡充】
結婚を希望する独身の方に向け、”参加しやすい出会いのイベント”を開催します。市民や企業と連携しながら、地域ぐるみで結婚支援を行います。
新婚生活に係る費用を補助「結婚新生活スマイル補助金」【拡充】
静岡市で新婚生活を始める方に、6か月分の家賃・共益費などや住宅購入等の経費に対して、補助金を交付します。上限は県内最高額の80万円です。
不妊治療に対する経済的支援
先進医療の本人負担分の一部を助成「不妊治療費(先進医療)補助金」【新規】
令和4(2022)年4月以降、不妊治療が保険適用となったことに伴い国の医療費助成制度が廃止されました。一方で、保険適用外である先進医療は全額自己負担となっています。不妊治療を受ける方の8割程度が保険診療と併用して先進医療を受けており、その経済的負担は大きくなります。
そこで静岡市では、静岡県と連携して妊娠率の向上が期待できる先進医療の費用の一部を助成することで保険適用外の先進医療を受ける夫婦の経済的負担を軽減します。
妊娠期から子育て期にかけての訪問支援
1歳・2歳児家庭への相談員(保育士等)の訪問「伴走型相談支援1歳・2歳児童訪問」【継続】
妊娠や子育てへの不安などの心理的負担を軽減するため、妊娠期から子育て期にかけて伴走型相談支援を行います。妊娠後期訪問、出産後の赤ちゃん訪問に加え、お子さんが1歳、2歳となったタイミングで訪問します。子どもの成長に合わせて悩みが増えるタイミングに、助産師や保育士等の専門家による支援を行い、気軽に相談できる機会を提供します。
保育料の負担軽減
認可保育施設の第2子以降の保育料無償化【R5.4月~継続】
認可保育施設に通う世帯の0~2歳児の第2子以降の保育料を無償化しています。世帯の所得やきょうだいの年齢、就学に関係なく、第2子以降であれば保育料が無償になります。
詳しくは「利用者負担額(保育料)」のページをご覧ください。
認可外保育施設の第2子以降の保育料を助成【新規】
認可外保育施設に通う第2子以降の保育料に対しても助成を行います。対象者は、国の基準を満たした認可外保育施設に通う世帯の0~2歳児の第2子以降の子で、一人あたり月額19,000円を上限とします。
お問合せ:幼保支援課(システム係)054-354-2630
発達の気になる子への支援
1歳半からの超早期支援【拡充】
近年、言葉がなかなか出てこない、落ち着きがないといった発達が気になる子が増えています。本市では1歳半からの超早期発達支援として、「あそびのひろば」「ぱすてるひろば」の2つの支援の場を開催しています。親子体操、絵本読み聞かせ、手遊びなどの「遊び」を中心に、一人ひとりの特性に応じた関わり方を専門スタッフと一緒に考え支援します。令和6年度からは会場を増設します。
- 「あそびのひろば」1歳6か月健診で把握した発達が気になるお子さんを対象として実施します。
- 「ぱすてるひろば」あそびのひろばから引き続き利用でき、必要に応じて支援先につないでいきます。
お問合せ:子ども家庭課(母子保健係)054-354-2647
入園後も手厚くサポート「こども園・保育所等気になる子への保育支援」
入園後も引き続き、支援が必要な子へのサポートを行っていきます。園児の中に特別な配慮が必要な「発達の気になる子」がいるのかを十分に確認しながら、園児それぞれに合わせた教育や保育を実施していきます。
お問合せ:幼保支援課(給付係)054-354-2626
子育ての悩みを社会福祉の専門家にご相談いただけます
保育ソーシャルワーカーによる市立こども園巡回【新規】
子育ての悩みを一緒に考える専門家(保育ソーシャルワーカー)が、市立こども園を巡回し、保護者と面談を実施します。保育ソーシャルワーカーが家庭に寄り添って幅広い課題を受け止め、子育てをサポートする機関と家庭をつなげる役割を果たしていきます。
お問合せ:こども園課(幼児教育・保育推進係)054-354-2636
子どもの遊べる場所の整備
子育て世帯からは、特に雨天時等の子どもの遊び場の拡充の要望が多くあります。
廃校を利用した中山間地の遊び場【新規】
清水区の廃校となった旧西河内小学校に「子どもの遊び場」を令和6年度期間限定で開設しました。体育館や多目的室という広い空間と学校の設備を活用し、屋内で子どもが自由に体を動かせる環境となっており、未就学児から小学校高学年が楽しめるようになっています。
中心市街地の遊び場【新規】
中心市街地に屋内型遊び場を設置する民間事業者への支援を行い、遊び場を提供していきます。また、清水地区中心市街地では、清水駅前銀座商店街に遊び場を設置します。商店街全体が遊び場となり、オープンスペース等で自由に過ごしたり、遊びや学び、体験のできるイベントなども開催していきます。
JR清水駅西口子どものあそびば まなびば ビバしみずのページ
お問合せ:子ども未来課(子育て支援推進係)054-354-2607
子どもの居場所づくり
放課後児童クラブの土曜日の開所を清水区でもスタート【拡充】
これまで清水区の大半の放課後児童クラブでは土曜日を開所していなかったため、土曜日にクラブを利用したいという市民ニーズに応えられていませんでした。
そこで、令和6年10月から清水区内4か所の拠点で新たに土曜日開所を行います。周辺クラブのお子さんも利用することができます。
お問合せ:子ども未来課(児童クラブ係)054-354-2604
勉強や生活に関する子どもへの支援
子どもたちの学習をお手伝い「子どもの貧困対策学習支援」【拡充】
生活保護・就学援助・児童扶養手当受給世帯の小学生から高校生までを対象に、学習支援と生活支援を実施しています。令和6年度からは実施会場を増設しています。
- 「学習支援」学校の宿題、復習、受験対策等の子どもが希望する学習を、大学生や社会人のボランティアが個別指導方式で実施します。また、学習指導だけでなく余暇活動等を通じた居場所の提供や子どもの気持ちに寄り添った支援を行っています。
- 「生活支援」困難を抱えた家庭環境で育った子どもなどに対して、家庭的な雰囲気の中で、食事の支度や余暇活動等、家庭での通常の体験をしてもらい、生活習慣を身に付け、生活への意欲を高める場を提供しています。
お問合せ:子ども家庭課(ひとり親家庭支援係)054-354-2651
子育て世帯向けの住宅支援
子育て世帯等の住替えに係る住宅改修補助【拡充】
子育て世帯が、空き家情報バンクに登録した住宅を購入し改修工事をした場合に、100万円を上限に助成しています。令和6年度からは、子育て世帯に加え、40歳未満の夫婦世帯も対象となります。また、空き家を購入又は賃貸借し改修工事をした場合の助成額も上限200万円に増額します。
お問合せ:住宅政策課(空き家対策係)054-221-1192
子育て世帯・40歳未満の夫婦世帯に宅地を提供【継続】
子育て世帯・40歳未満の夫婦世帯を対象に、市営住宅跡地の宅地を提供しています。平成22(2010)年度より事業を開始してから、これまでに32区画が、子育て世帯に購入されています。令和6年度は駿河区の高松と向敷地で各1区画を提供する予定です。
お問合せ:住宅政策課(住まいまちづくり係)054-221-1590
今後の子育て支援
子育て支援にとって、重要なことは、市民の皆様が感じている不安や悩みに丁寧に寄り添い、それを解決していくことです。現在、本市が行っている子育て支援は、まだまだ十分とは言えません。
今後、市政変革研究会「子育て教育分科会」を活用し、子育て環境を取り巻く多数の課題について指標(目標値)を設定していきます。その指標を改善させる取組を進めつつ、逐次、改善状況を指標をもとに評価し、不足する支援を増やす仕組みを取り入れる予定です。
指標を改善し続けることで、「主観・客観ともに、日本一安心して子供を生み育てやすいまち」の実現を目指していきます。
引き続き、市民の皆様が抱えている子育てに関する不安や悩みをお聞かせいただき、「社会の大きな力」と協働して、市民の皆様が「欲しい!」と思う支援を届けていきます。