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更新日:2024年2月15日

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4 構造土(網状土・縞状土・ソリフラクションローブ)

広河内岳(標高2895m)の全景 広河内岳に分布する構造土(縞状土)の写真

A構成・特徴・状態

特徴

  • [地形] 構造土(大小の礫が規則的に並んでできる地表の模様)が見られる。
    本地域には、網状土(網目状に並ぶもの)縞状土(縞状に並ぶもの)ソリフラクションローブ(舌の形に並ぶもの)が分布する。
  • [地形] 傾斜の緩い斜面最上部には直径10cm~20cmの網状土が分布し、急傾斜の斜面下方に向かうにつれて幅10cm~20cm・長さ50cm~300cmの条線土、幅50cm~100m・長さ1m~5mのソリフラクションローブが分布する。
  • [植生] クロマメノキ・タカネツメクサ・ミヤマキンバイなどの風衝地に生育する高山植物が認められる。

状態

  • 構造土の大部分は現在の環境下で形成され、形がはっきりしている。その一方で、一部の活動が停止した構造土は、形がわかりにくくなり、植生に密に覆われている。
  • 縞状土やソリフラクションローブで、植生は大きな礫の溜る場所に生育する。
  • 強風が吹き抜ける風衝地のため、クロマメノキやタカネツメクサなどが地表に張り付く生育形をとっている。

B周辺環境

風衝地のためハイマツ群落はパッチ状に分布する。このハイマツは強風によって偏形し、風下側になびいている。

C価値

1つの斜面の最上部から斜面下方に向けて、傾斜が急になるにつれて構造土の形態が網状土・縞状土・ソリフラクションローブと連続的に変化する。傾斜に伴って構造土の形態が変化する教科書的な過程が見られるという点で貴重である。
また、標高3000mに達しない稜線に広大な強風砂礫地が形成され、地表に張り付くような生育形をとる、風衝地の植物群落が成立していることも興味深い。

D場所

4 構造土(網状土・縞状土・ソリフラクションローブ)の場所

【位置】
広河内岳南方の標高2802m付近の平坦地
【GPS】
北緯 35°36′02.5″
東経 138°13′56.0″

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