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更新日:2025年5月2日
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性の多様性に関する静岡市の取り組み
性のあり方は、誰もが持っているもので、セクシュアリティとも呼ばれ、主に4つの要素があります。
各要素は様々で、また組合せも様々なので、一人ひとりの性のあり方は多様で、その広がりは虹のようにグラデーションであると表現されます。
性のあり方は個人の人格の一部で、他者から強制されたり奪われたりするものではありません。また、他人のセクシュアリティを決めつけることもいけません。
- 2020年3月に、性の多様性啓発パンフレット「にじいろBOOKしずおか」(PDF:3,120KB)を発行しました。
性を構成する要素/LGBTQとは/SOGI(ソジ・ソギ)とは/性の多様性や性的少数者を学ぶ/LGBTQなど性的少数者に関する取組/静岡市パートナーシップ宣誓制度/市職員の理解促進(ガイドライン)
性を構成する要素
性のあり方(セクシュアリティ)は、主に以下の4つの要素で成り立っています。
からだの性(戸籍などの性)
生物学的には、性染色体、性腺、内性器、外性器など、いくつかの要素があります。出生後、主に医師が性別を判断します。
性自認(こころの性)
自分をどのような性別と捉えるかという内的な感じ方を性自認と言います。からだの性が男性(女性)で自らを女性(男性)として認識している場合(トランスジェンダー)や、女性でも男性でもあると認識している場合、女性でも男性でもないと認識している場合などがあり、多数派のからだの性と一致する認識(シスジェンダー)も性自認の一つです。
生まれたときに割り当てられた性別に違和感を持ったとしても、戸籍の性別変更や医療を必要とするかどうかは人それぞれです。
性的指向(好きになる性)
好きになる感情がどの性別に向いているかを性的指向と言います。同性を好きになる場合(レズビアンやゲイ)、女性・男性両方を好きになる場合(バイセクシュアル)、どちらも好きにならない場合(アセクシュアル/エイセクシュアル)などがあり、多数派の異性を好きになる場合(ヘテロセクシュアル)も性的指向の一つです。
性的指向は、単なる好みを表す「性的嗜好」とは意味が異なります。
性表現(表現する性)
言葉遣い・服装・振る舞いなど、自分らしさが社会からどのような性別と捉えられているのかを「性表現」と言います。
性自認と混同されがちですが、性自認が女性だとしても、性表現が女性だとは限りません。
(自分の性別を女性と思っているからといって、例えばスカートをはきたいかどうかは本人が決めることです。)
LGBTQとは
LGBTは性的少数者の総称で、一つの単語として使われることが多いですが、今日ではLGBTQと使うこともあります。6色の虹は、性的少数者の誇りとして使用されます。
L…レズビアン(性自認が女性で、好きになる対象が女性の人)
G…ゲイ(性自認が男性で、好きになる対象が男性の人)
B…バイセクシュアル(好きになる対象が男性・女性両方の人)
T…トランスジェンダー(生まれた時に割り当てられた性別に縛られずに生きたいと望む人)
Q…クエスチョニング(性自認や性的指向が明確でない人)
LGBは性的指向におけるマイノリティを指し、Tは性自認におけるマイノリティを指すため、全く違う概念が一つの言葉になっています。
上記以外に、パンセクシュアル(全てのセクシュアリティを好きになる人)やアセクシュアル(いずれのセクシュアリティも好きにならない人)など、性のあり方は多様であるため、一概に定義することはできません。
このように、分類することは理解を深め、困難を抱える当事者たちの支援に必要な場合がありますが、本人が自身の「性のあり方」についてどう感じているかが大切で、一人ひとりの「性のあり方」を尊重することが重要です。
SOGI(ソジ・ソギ)とは
「性的少数者」という一部の人の話と捉えるのではなく、性的指向や性自認と言う、いわば血液型のように誰もが持っているセクシュアリティの違いによる差別をなくそうという「SOGI(ソジ・ソギ)」という考え方が広がっています。
SOGIとは性的指向(SexualOrientation)及び性自認(GenderIdentity)の頭文字で、2006年ジョグジャカルタ原則が採択されてから、国連の諸機関で広く用いられている概念です。
SOGIは世界中の誰もが持つ性のあり方なので、LGBTQに限らず、あらゆる形の性的指向や性自認のあり方が人権の視点から守られることに繋がります。
性の多様性や性的少数者を学ぶ
市政出前講座
市民の皆さんのご希望に応じて、市の職員が地域に出向き、講座を開催します。
講師料は無料です。ぜひ、お気軽にご利用ください。詳細は市政出前講座(市って?知って!!静岡)をご覧ください。
啓発及び理解促進
静岡市では、性の多様性をはじめ男女共同参画に関する様々な啓発を行っています。
- 性の多様性啓発パンフレット「にじいろBOOKしずおか」(令和2年3月13日発行)(PDF:26,166KB)
- 性の多様性に関する企業ガイドライン(令和4年3月1日発行)(PDF:3,211KB)
- 静岡市男女共同参画情報誌パザパ28号(平成29年3月発行)「LGBTって何!?」(PDF:2,623KB)※裏表紙掲載
女性会館
静岡市女性会館(外部サイトへリンク)において、性の多様性及びLGBTQに関する講座を毎年実施しています。
市民意識調査
第3次静岡市男女共同参画行動計画の見直しにあたり、男女共同参画施策の基礎資料とするため、市民意識調査を実施しました。
LGBTQなど性的少数者に関する取組
性の多様性に関する無理解から、LGBTQなど性的少数者への差別や偏見があるため、当事者やその家族のみなさんが悩みや気持ちを共有できるよう、交流会と電話相談を平成31年(2019年)4月から開始しました。詳しくは、にじいろカフェ・性の多様性に関する相談窓口をご覧ください。
にじいろカフェ(静岡市性的少数者居場所づくり事業)
当事者やそのご家族の方が、気軽にお茶しながらおしゃべりできる交流会です。年6~7回程度開催しています。
詳しくは、にじいろカフェ・性の多様性に関する相談窓口のページを、ご覧ください。
開設時間
原則、13時30分~16時00分
会場
アイセル21(静岡市葵区東草深町3-18)
運営
特定非営利活動法人しずおかLGBTQ+
にじいろ電話相談
専門の研修を受けた相談員が、個別の相談に応じます。
匿名OK。相談無料。秘密厳守。
自分のセクシュアリティや性別の違和感について悩んでいる方、そのご家族や周囲の方から個別の相談に応じます。
日時
毎月第2土曜日14時~17時
電話
054-248-2216(にじいろ)
詳しくは、にじいろカフェ・性の多様性に関する相談窓口のページを、ご覧ください。
静岡市パートナーシップ宣誓制度
静岡市では、その性のあり方により現在の婚姻制度を利用することができない性的少数者カップルや、それぞれの生活する環境等の影響により、現在の婚姻制度を利用することが容易ではない事実婚カップルの生活上の困難や生きづらさの解消を図り、市民一人ひとりの人権や多様な生き方が尊重される共生社会の実現を目指すため、令和4(2022)年4月1日から、パートナーシップ宣誓制度を実施しています。
詳細は静岡市パートナーシップ宣誓制度をご覧ください。
市職員の理解促進(ガイドライン)
職員研修
性の多様性に関する職員の理解を深めるために、研修を行っています。
所属長、窓口対応職員向け研修
市立小中高等学校教頭向け研修(令和5年7月14日実施)
講師:認定特定非営利活動法人ReBit(リビット)のメンバー
詳しくは教頭先生に向けた「性の多様性研修」を実施します(PDF:179KB)をご確認ください。
市立こども園長向け研修(令和5年8月4日実施)
講師:天野諭氏(中部大学非常勤講師)
詳しくはこども園長に向けた「性の多様性研修」を実施します(PDF:185KB)をご確認ください。
研修を受講した職員の中から希望者にアライバッチを配布しています。
性の多様性と性的少数者を学び、行動するための静岡市職員ガイドライン
職員が性の多様性及び性的少数者を理解し、どのような対応が職員に求められているかを考え、行動するためのガイドラインを令和元年(2019年)7月に策定しました。
策定から2年が経ち、現在の社会情勢にあった用語、表現等に修正するため、令和3(2021)年10月に改定を行いました。
機構改正や相談窓口の名称の変更等軽微な修正を令和5(2023)年6月に行いました。